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「誰が対応してもいいよう準備を整えてほしい」ということです。多くの人でにぎわう大型商業施設で、不審者が爆発物のようなものを仕掛けたことを想定したテロ対処訓練がきょう行われました。

2024年2月9日、北中城のイオンモールライカムで行われた訓練には、沖縄署の警察官や運営会社の社員などおよそ30人が参加しました。訓練は、不審者の男が、爆発物のようなものを店の入口に仕掛けて営業中の店内に侵入したことを想定して行われました。

不審物を置いたことに気づいた警備員が声をかけると男は、突然、刃物を出し脅します。警備員は、警察に通報するとともに職員に応援を要請し、近くにあったカートなどを使って距離をとりながら他のお客を襲わないように男を囲い、そして、駆け付けた警察が男を制圧しました。

その後、不審物の対応を行うために爆発物に対応する専門部隊が出動し、エックス線をあてて中身を確認し、専用のアームを使って特殊車両に入れて処理しました。

沖縄警察署の仲本健地域交通官は、「速やかな110番通報・警察との連携・施設利用者の速やかな避難誘導などが適切に行われ、有意義な訓練になった」と訓練を講評しました。

また、「参加できなかった職員にも共有し同じような場面で誰が対応してもいいよう準備を整えてほしい」と話しました。

イオンモール株式会社・瑞慶山力渉外部長は「今回3~4年ぶりの実施ということで、職員も慣れている人がいなくて戸惑う部分もあったが、これから回数を重ねて来館するお客様が安全に安心に買い物ができるように環境を作っていきたい」と話しました。

イオンモールでは、今後も警察と連携しながら訓練を続けたいとしています。