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10月は「臓器移植普及推進月間」です。21日、那覇市では臓器移植について考えるシンポジウムが開かれました。

このシンポジウムは臓器移植に対する理解を深め、臓器提供の意思表示の大切さについて考えてもらおうと県などが開いたものです。

この中で、基調講演を行った浦添総合病院の救急医・那須道高医師は去年、国内でおよそ1万6000人が臓器移植を希望していたのに対して、実際に臓器提供を受けた人は108人で、ほとんどの希望者が臓器提供を受けられない現状があると報告しました。そのうえで、いわゆる終末期や治療が困難な患者に対して、臓器提供という選択肢を提示する医療従事者の立場から「臓器提供に対する意思表示が大切。家族とも話し合ってみてほしい」と呼びかけました。

浦添総合病院・那須道高医師「まずは考えてみてほしい、意思表示を。臓器提供に対する自分の気持ち。一度は周りの家族と自分の大切な人とそんな話をしてみるということをやってもらえたら」

また、会場で移植体験者の手紙が読み上げられると、集まった人は耳を傾けていました。