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高校バスケの集大成、ウインターカップの県予選決勝があさって22日に行われます。きのう女子の部の見どころをお伝えしましたが、きょうは男子です。美来工科、興南ともにそれぞれ強い思いを持って沖縄アリーナのコートに立ちます。

声と動きの揃ったウォーミングアップから練習が始まる興南高校。ミーティングでの短い確認時間以外は常にコート上で選手たちが走り回っていて隙のない、熱量のある練習が行われています。

新城安希人主将「1週間切っているのもあって緊張感もあると思うのでそこで相手も同じだと思うんですけど、気が抜けないように頑張っています」

ウインターカップ県予選決勝 名門激突 男子「美来工科 対 興南」

試合に近い緊張感の中で鍛え続ける今年の興南、際立つのはその得点力。4試合で102得点の平安晃大(こうた)を筆頭に準決勝までの4試合中3試合で3桁越え。うち2試合は200点越えと圧倒して勝ち上がりました。

平安晃大(こうた)選手「ボールを持った時に自分で決めるって気持ちが大切だと思います。決勝でもっと力を発揮できるように頑張りたいと思います」

ウインターカップ県予選決勝 名門激突 男子「美来工科 対 興南」

オフェンスはリングに近い位置からの得点が多くその中核を担うのが、身長202cmの伊藝麗都。年代別の日本代表合宿などにも呼ばれてきた注目の大型選手が、興南にとって大きな武器となります。

伊藝麗都選手「高さでの勝負をしてリバウンドであったりゴール下の自分の力でそれがチームを勝利に導くと思っています。(決勝は)最初の得点も自分がとって最後まで走り続けてリバウンドを取り続けて、チームに貢献していきたいと思っています」

ウインターカップ県予選決勝 名門激突 男子「美来工科 対 興南」

これまで県内では最多となる13度のウインターカップ出場を誇る興南ですが近年は2017年を最後に優勝には届いていません。今回、決勝進出を3年ぶりに果たした今のチームには技術以上の強さがあると井上公男監督は語ります。

井上公男監督「3年生がこの大会に向けて1人も辞めることなく最後まで優勝を目指して頑張っているところが非常にうれしく思います」

ウインターカップ県予選決勝 名門激突 男子「美来工科 対 興南」

興南の3年生24人は入学当初から一人も辞めることなくここまでバスケを続けてきました。15人のベンチ入りメンバーから漏れる3年生もいるなかで、なかなか優勝できない日々も耐えて全員で最後の大会にたどり着いたのです。

新城安希人主将「全員で最後までやり遂げようという気持ちが一人ひとりあるので自分たちが入学してから優勝を1回もしていないので最後こそはみんなで力を合わせて優勝したいと思います

対するは美来工科。前身の中部工業時代を含めウインターカップに10度出場している強豪校で、2年ぶりの優勝を目指しています。その持ち味はアウトサイドからのシュート。3ポイントの数は興南を大きく上回りますがまだまだ納得はしておらず、この日も多くの時間をシュート練習に割き、決勝を見据えています。

ウインターカップ県予選決勝 名門激突 男子「美来工科 対 興南」

中西颯太選手「圧倒して興南に決勝で沖縄アリーナで何十点もつけるような試合をして最高の状態で全国にいけるような試合をしたいです」

新チームが発足してから1年間、美来工科は県内大会で一度も負けることなく沖縄で最後の試合となる、この決勝戦まで勝ち上がってきました。

「勝利」にかける貪欲さのウラにはチームとして決して忘れることのない試合があります。

宇地原尚彦監督「去年盛り上がったとか、すごかったとかというイメージがないんです。覚えているのは閉会式で豊見城がすごい喜んでいるのを今の3年生と絶対忘れるなよということでそれは目に焼き付けてずっとこの1年やってきて」

ウインターカップ県予選決勝 名門激突 男子「美来工科 対 興南」

去年10月、ウインターカップ県予選決勝。連覇を目指して、大舞台・沖縄アリーナのコートに立った美来工科でしたが、豊見城に逆転で敗れました。特に1年生の頃からベンチ入りしてきた司令塔の宮里駿太と、キャプテンの山城颯は美来工科の歓喜と、悔しさを間近で見てきました。

宮里駿太選手「1年生の頃から(ベンチに)いて1年生の頃は試合に出る機会はあまりなかったんですけど、優勝してその雰囲気とか先輩たちの良いところも見られて全国大会にも連れて行ってもらえて、1つ上の代の先輩は負けたんですけど負けた後も豊見城高校がとても喜んでいる姿、勝ったので仕方ないですけどそれを見ている3年生たちの涙を流している姿が印象深いです」

ウインターカップ県予選決勝 名門激突 男子「美来工科 対 興南」

山城颯主将「自分も去年も試合に出られたんですけど活躍することができなくて申し訳ない気持ちもあったし、その分今年はキャプテンとしてチームを勝たせられるように頑張りたいです」

誰一人かけなかったチームワークを武器に6年ぶりの頂点を目指す興南かそれとも去年のリベンジを果たし、美来工科が県内無敗で全国切符を手にするのか。男子決勝はあさって午後3時40分ティップオフ予定です。

ウインターカップ県予選決勝 名門激突 男子「美来工科 対 興南」

興南と美来工科は県内でウインターカップ出場回数トップ2の2校で、今の出場のシステムは異なるんですが過去には2校揃ってウインターカップに出たこともあります。沖縄バスケ界を牽引してきた2校の決勝戦、ぜひご注目下さい!

QABではこのウインターカップ県予選決勝を実況生配信します。女子の決勝を午後1時20分から男子の決勝は午後3時半からを予定しています。ぜひご覧ください。

ウインターカップ県予選決勝 名門激突 男子「美来工科 対 興南」