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10月13日夜、米空軍の無人偵察機「MQ9」が嘉手納基地に飛来したことで、沖縄県内配備に向けた動きが始まりました。玉城沖縄県知事は「基地の負担軽減に逆行する」とコメントを出しています。

10月13日午後8時ごろ、緑と赤のライトを点滅させながら嘉手納基地の上空に姿をあらわした「MQ9」はその後、午後9時すぎに着陸して格納庫の前まで移動しました。

米軍は中国軍などの活動監視を念頭に、無人偵察機「MQ9」8機を鹿児島県の海上自衛隊鹿屋基地から嘉手納基地に移転して、11月をめどに運用を始める計画で、週明け以降、残りの機体も到着する見通しです。

1年間という計画でMQ9が暫定配備されていた鹿児島では、10月13日に運用部隊の移駐式が行われました。沖縄防衛局は嘉手納基地で運用する期間について「定めがない」としていて、常駐化する可能性とともに、基地負担の増加が懸念されています。

玉城知事は「住民に説明する機会を設けるといった地元に対する事前の十分な説明がなされないままの飛来で、残念と言わざるを得ない。基地負担軽減と逆行する」として国に申し入れする考えを示しました。