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陸上自衛隊は宮古島に整備を進めていた射撃訓練施設をメディアなどに公開しました。今回、完成した施設では、今後、実弾を用いた訓練などが行われます。訓練場の外では、抗議の声を上げる住民の姿もありました。

宮古警備隊長 比嘉隼人 宮古島駐屯地司令「我々が保有しております保良訓練場並びに宮古島射場におきまして、訓練の内容、訓練における安全管理、またあわせまして、音に関しまして、実体験を用いまして、それぞれ皆様に感じ取っていただきたいというところがありましたので、今回説明会を開催させていただきました」

抗議の中で宮古島陸自で実弾射撃訓練を公開 

今月9日、陸上自衛隊は宮古島の保良訓練場にことし3月に新たに完成した屋内射撃訓練施設「宮古島射場」で、「実体験をもって感じてほしい」と、実弾や空砲を用いた射撃訓練を市の職員に向けて公開しました。

公開された訓練は、至近距離での射撃を想定したもので、施設では最大300メートル離れた的を狙って訓練できます。飛行機のエンジン音が120デシベル程度とされる中、施設内に響き渡る大きな射撃音は124デシベルを計測し、施設の外でも55デシベルの値となりました。

抗議の中で宮古島陸自で実弾射撃訓練を公開 

また、武装した不審者が自衛隊の検問を襲撃することを想定し、空包や車両を用いた屋外訓練の様子も公開されました。一帯に響き渡る射撃音。その音の大きさは最大109デシベルと、車のクラクションを近くで鳴らされたレベルとなっています。

そして、訓練場から最も近い住宅がある130メートル離れた場所では、70デシベルの数値が計測されました。こうした中、訓練場の敷地外では訓練に反対する市民らが抗議の声をあげていました。

抗議の中で宮古島陸自で実弾射撃訓練を公開 

抗議の声「住民に聞こえるような射撃訓練はやめてください」

一方で、陸自は射撃訓練などの実施について自治会などを通して毎月の予定を住民に周知していくと説明し、市職員をはじめ、周辺住民、市会議員や地元警察向けの説明会を行い、今週から、本格的な運用を開始する方針です。

抗議の声が上がる中、住民らが生活するすぐ近くで射撃訓練が日常的に行われることになった宮古島。国の押し進める南西シフトは、地元住民の声を聞かずに一体誰から、何を守ろうとしているのでしょうか。

抗議の中で宮古島陸自で実弾射撃訓練を公開 

銃の発射音を聞くと不安に感じますよね。訓練実施の説明会は「保良」「七又」の地域のみで反対するグループは「市全体」で行うべきと主張いている。先月、岐阜県の駐屯地で起きた自衛官候補生による銃撃事件による安全管理について明確な説明はありませんでした。