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尖閣列島戦時遭難慰霊祭

第2次世界大戦の最中、石垣島から台湾に向かう途中、アメリカ軍の攻撃で沈没するなどした疎開船の犠牲者を追悼する慰霊祭が3日石垣市で行われました。

この尖閣列島戦時遭難事件は1945年7月3日、石垣島から台湾に向かっていた疎開船「第五千早丸」がアメリカ軍の攻撃を受けて沈没、「第一千早丸」は尖閣列島の魚釣島に漂着し、食糧難で衰弱して亡くなるなど80人余りが犠牲となりました。

慰霊祭で遺族会の宮良芳明会長は、自衛隊の駐屯や台湾の緊張を伝えるニュースなどに触れ「こういう時こそ、猜疑心や恐怖心をあおる言動に惑わされず平和を作る努力をしていかなければならない」と述べていました。

慰霊祭に参列した人は「体験者が亡くなっているし、少なくなっているし(継承が)私たちの使命かなと思っています。今こそ語り継ぐことの大切さです」と話していました。

参列者は、慰霊碑に焼香をし、静かに祈りを捧げていました。