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武道の普及・発展の場となった「沖縄武徳殿」の開殿式に関する戦火を免れた貴重な資料が公開されました。

1939年に建てられた武道施設「武徳殿」の幕開けを祝った式典に関連する14点の資料が10月に札幌に住む男性から県立博物館・美術館に寄贈されていました。

特に「開殿式のプログラム」には沖縄空手の流派を確立した22人の名前と披露した演目が書かれていました。

沖縄県立博物館・美術館・園原謙主任学芸員「(式の)プログラムそのものが残っているということ自体が、戦火を免れたという意味ではものすごく貴重。戦後沖縄の空手の流派を形成していったそうそうたる面々が武徳殿の開殿式という晴れの舞台で演武を披露した(ことがわかる)」

ほかにも総理大臣を経験した後、大日本武徳会の会長として式に出席した林銑十郎の沖縄訪問に関するメモには県から林会長に「男子中学校への講演」を追加で依頼したことが記されるなど日本全体が戦争に向かう時代背景にあったなかの沖縄を垣間見ることができます。

戦火を免れた武徳殿の貴重な資料は2023年4月の「新収蔵品展」で一般にお披露目されます。