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みなさん、来年のカレンダーの用意はお済みですか?きょうの特集は、ある職業のひとたちが沖縄の子どもたちのために「ひと肌脱いだ」カレンダーの話題をお伝えします。

Qこの人たちの職業ってなんだと思いますか?街の声「漁師」Qどうしてそう思った?「筋肉ムキムキだから」「消防士」「自衛隊」「ボディビルダー」

はち切れんばかりの大胸筋。分厚い上腕三頭筋。彫刻のような肉体美を惜しげもなく披露している彼ら…その職業は、看護師です。

街の声「ええー!」Qこんな看護師どう思う?「イメージ違うけど、全然アリ」

令和の時代に舞い降りた、新しいタイプの白衣の天使が、沖縄の子どもたちのために、一肌脱いでチャリティーカレンダーを製作しました。休診日の静かな病院。早朝から体格のいい男性たちが集まってきました。

ボランティア団体「メンズナースオキナワ」のメンバーです。彼らの共通点は、職業・看護師&趣味・筋トレ。

メンズナースオキナワのメンバー「訪問看護をやっています」「心療内科で勤務しています」「病棟勤務です」

筋肉自慢の看護師カレンダー

こども食堂など、沖縄のこどもたちのための活動をサポートしようと去年、チームを結成し、「ひと肌脱いだ」チャリティーカレンダーを製作しています。写真のインパクトと、彼らの熱い思いは、全国でも共感を呼び、去年販売した第1弾では、およそ120万円を子ども支援団体に寄付することができました。

この日は、カレンダー第2弾の撮影会です。心臓マッサージを再現した場面では、本職ならではの緊張感!とはいえ、自慢の筋肉を魅せることも忘れません。

メンズナースオキナワのメンバー「三頭筋というところと前腕というところを意識しました」

筋肉自慢の看護師カレンダー

Q普段から実際に心臓マッサージをすることは?「職場ではもともとあって、何度か実践でやったことはあります。筋トレはある意味自己満足じゃないですか、今、それがある意味社会貢献につながることができているので、やっててよかったなっていう」

チャリティーカレンダーの製作には、趣味の筋トレで社会貢献という目的のほかに、もうひとつ願いが込められていました。男性看護師の認知度向上です。

県内の看護師、およそ16000人のうち、男性の割合は17%にとどまり、まだまだ少数派というのが実情です。

筋肉自慢の看護師カレンダー

メンズナースオキナワ 諸見里啓代表「白衣の天使っていう言葉もあるように、女性のお仕事っていうイメージがまだあるかなと思うんですけど、このカレンダーを見て、男性看護師っていう職業を色んな人に知ってもらって、子どもたちとか、将来看護師を目指す女の子でもいいですし、男の子でも、そういう子たちが増えたら、医療業界・看護師業界にもちょっとは貢献できるのかなと思うので、そうなってくれたらちょっとうれしいなと思います」

メンバーのひとり、南風原町の病院で働く赤嶺健太さん。看護師だった母親の影響で、看護の道に進みました。

メンズナースオキナワ 赤嶺健太さん「自分の母親が看護師というのもありまして、自分が介入したことで患者さんにこういう変化がもたらすことができたっていうのを、楽しそうに話してくれたのを覚えていて、そこに憧れを持ったのと、自分自身がちょっと病気したときに自分を見てくれた女性の看護師だったんですけど、この方にちょっと憧れがあって目指すきっかけになりました」

筋肉自慢の看護師カレンダー

患者さんに寄り添うことは、性別に関係なくできる…カレンダーを通して、男性看護師の存在や患者さんへの思いが伝わればと願っています。

メンズナースオキナワ 赤嶺健太さん「男性看護師でも人と関わって、ケアしていくことができるという、自分が小さい頃に経験したものではないですけど、見てもらって目指してもらえればちょっと嬉しいかなという気持ちはあります」

メンバーは今、カレンダーの発売に合わせ、積極的に各地のイベントにも参加していこうと準備をすすめていました。仲間たちとの合同トレーニングも、気合十分!

指導音いかし「もうちょい、あご上げたいですね」「あごを上げることで、背筋が収縮するんですよ」細やかなアドバイスをしていた宮里拳吾さん。元看護師で、現在はパーソナルトレーナーとして活躍中です。

メンズナースオキナワ 宮里拳吾さん「今、軌道がこうあったら、こういってるんですよ。腕で引いていって、頭の位置がこういう感じ。頭の位置はこうがいいです。そうそうそう、こんな感じ」

筋肉自慢の看護師カレンダー

医療と筋トレをリンクさせたメンズナースオキナワの活動は、患者の手助けにつながると期待しています。

メンズナースオキナワ 宮里拳吾さん「患者さんの体の不調の見方が変わったり、どこの筋肉が足りないからどういうふうな状態っていうところを、病気を診るだけじゃなくて、その人の全体像が見やすくなるので、例えば入院が長期化している患者さんの手助けになるという意味で、筋トレの知識というのもかなり大事だと思うので、僕自身はこの活動を通していろんな医療者に筋トレをしてほしいなっていう思いはずっとあります」

子どもたちへのチャリティーのために、ひと肌脱いだことからスタートしたこの活動。思わず笑ってしまうようなシュールなシチュエーションで披露される肉体美は、「白衣の天使」という固定観念を覆しながら、様々な分野で相乗効果をもたらしそうです。

肉体美の披露した「白衣の天使」ですが今後、県内で行われるチャリティーイベントに参加するということです。

そして肝心なカレンダーについて、卓上と壁掛けの2種類でネット販売を予定しています。詳しくは、メンズナースオキナワのHPやSNSをご確認ください。

メンズナースオキナワ ウェブサイト