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那覇市にある8つの図書施設で本の貸し出しができない状態になっています。サイバー攻撃によるシステム障害の発生が原因です。

那覇市教育委員会によりますと、市が所有する67万冊の本や約19万人にのぼる利用者などの情報を管理するデータセンターが、データを暗号化して身代金を要求する「ランサムウェア」と呼ばれるコンピュータウイルスに感染したことで、10月13日から操作ができない状態に陥っています。

そのため、中央図書館をはじめ、6カ所の文館と1つの図書室、あわせて8つの施設では10月14日から本の貸し出しを停止しています。

現時点でシステム復旧の見通しが立っておらず、市がウイルスの侵入経路とデータの回復を急いでいます。

サイバー攻撃を受けたシステムを元通りにできなかった場合、はじめから本や利用者の情報を登録し直さなければならず、すべての施設が『数カ月間の臨時休館』を余儀なくされる可能性があるということです。

氏名や住所、連絡先などを含む利用者の個人情報は図書館側ですでに暗号化していて、外部に流出した可能性は少ないとしています。ただ、暗号化されていない返却が長期間滞っている人のリストにある氏名と年齢500人分の情報は流出の有無がはっきりしていません。

那覇市の図書施設全体で1カ月に月に貸し出す本は8万冊にのぼっていて、利用者への影響は少なくありません。