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9月13日、老衰のため亡くなった染織家で芭蕉布の人間国宝平良敏子さんの告別式が16日大宜味村で行われました。

芭蕉布の人間国宝平良敏子さんは1921年大宜味村喜如嘉生まれ。戦前各地で織られていた芭蕉布を戦後、喜如嘉で復興させ独自の作風を作り出し国内外で高い評価を得ています。

また、保持団体である「喜如嘉芭蕉布保存会」の会長を務め喜如嘉の芭蕉布の後進の指導と発展に尽力しました。1973年には現代の名工に、2000年には国の重要無形文化財の保持者として人間国宝に認定されました。

平良さんは9月13日に喜如嘉の自宅で老衰のため101歳で亡くなりました。告別式は16日昼前から大宜味村火葬場で執り行われ200人あまりの弔問客が参列しました。

大宜味村宮城功光村長は「(芭蕉布が)後継者育成や問題を抱えている中で敏子先生がしっかりと後輩の指導をしていただいて(逝去は)残念でしょうがない」と話していました。

訪れた人たちは大きな足跡を残した平良さんとの別れを惜しんでいました。