※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

かわいい動物の話題です。名護市の「ネオパークオキナワ」に珍しい動物がやって来ました。砂漠地帯に生息する希少種で「砂漠の天使」の愛称で呼ばれている動物なのです。本当にかわいい表情に癒されます!

颯爽とした鳥たちの羽ばたきに酔いしれる「バードパフォーマンスショー」。小さな子どもなら乗ることも出来る大きな「ゾウガメ」や、様々な動物たちと触れ合える「ふれあい広場」、園内をぐるりと1周しながら各エリアの動物たちの解説をきける「軽便鉄道」など、親子連れを中心に人気のネオパークオキナワ。

その一角めがけて走っていく子ども達、お目当ては2匹の「スナネコ」!通称「砂漠の天使」とも言われる世界最小の野生ネコです。モフッとして愛らしいですね~。その様子にチビっ子たちももう夢中!?

「砂漠の天使」スナネコが島にやって来た!

2020年に那須どうぶつ王国で国内初の赤ちゃんが誕生したことで大きな話題となりました。産まれた4匹のうちの2匹が縁あってこの沖縄にやって来たんです。

2匹とも女の子で名前は「マシュリク」と「サディーカ」。どちらもアラビア語でマシュリクは「日の昇るところ」、そしてサディーカは「笑顔」という意味なのだそうです。確かに、見る人を笑顔にしますね。

でもスナネコたちは、ただその愛らしさをふりまくためだけに沖縄にやって来たわけではありません。

飼育スタッフの西川さん「野生ネコっていうのが絶滅の危機に瀕している。沖縄で身近ではイリオモテヤマネコなんかが有名だと思うんですけど、野生ネコについて、どういうものなのか皆さまにも興味をもって、いただいて知ってもらうきっかけになれたらなと」

「砂漠の天使」スナネコが島にやって来た!

ペットとして飼われるイエネコが繁栄する一方で、野生ネコは土地の開発などによる環境破壊で、その生息域を脅かされ続けています。沖縄でもイリオモテヤマネコのロードキルなどが問題になっています。

そんな野生ネコの生態について知ってもらい、興味をもつことで保護につなげてゆくのが目的だと動物管理部員の西川さんは言います。

西川さん「可愛い見た目で、動きも飼っている可愛いよくなつくネコちゃんと同じような動きもするので、可愛いな、飼いたいな、モフモフしたいなって思うと思うし、自分もたまに触りたいと思うときもあるんですけど」

決して一般の人が「スナネコを飼う」事は出来ないのだそうです。その野生の証明のひとつとして挙げられるのは、鳴き声。ネコだから「ニャ~オ♪」ってなくと思ったら大間違い!

「砂漠の天使」スナネコが島にやって来た!

こんなワイルドな一面も持っているんですね~。

西川さん「イエネコと野生ネコって根本的に種類・性格が違うのもあって。気性が荒いので毎日飼育している自分たちでも近寄るだけで威嚇されたりっていう面もあって」

子ども達が「怖い」と感じる、本能は正しいんです。西川さんはそんなスナネコたちの未来も考えています。

西川さん「慣れてきたら、新しいオス個体も入れて繁殖もしていけたらなと思っています」

いつか沖縄でスナネコのファミリーが見られる日が来るかもしれません。貴重な命を次の世代にも繋いで行けたら良いですね。

ネコだけど、みんなの知っているネコではない。あくまで野生の生きもの「スナネコ」。ガラス越しとはいえすぐそばで見られることは、とても幸運な事なんです。

好奇心いっぱいでマイペースなマシュリクと、ちょっと内気だけどぱっちりした目が愛らしいサディーカの仲良し姉妹が楽しく暮らしていました。

「砂漠の天使」スナネコが島にやって来た!