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沖縄戦に動員され若くして戦争の犠牲となった学徒らをまつる慰霊の塔も鎮魂の祈りに包まれました。

沖縄戦で看護要員として動員され、犠牲となった県立第二高等女学校の関係者などをまつっている「白梅之塔」。2021年の慰霊祭は新型コロナの対策のため自主参拝となり、白梅同窓会の4人を含む20人程度が集まりました。

慰霊祭に参加できない人たちとも平和への思いを共有しようと、白梅学徒隊を語り継ぐ活動に携わっている若梅会のメンバーが中心となって、SNSでの配信などを行いました。

若梅会・いのうえちずさん「少しでも戦争を体験された先輩方の声を一つでも拾って受け止めて大事にしていきたい、次の人にそれを伝えたい」

白梅同窓会・中山きくさん「私が(継承を)できなくなっても終わってはいけない。戦争体験者がいなくなったらやらなくていいということではない。人間は過去を知らないと同じ過ちを起こす可能性があります。沖縄戦は殺人と破壊でしたからね、絶対に戦争には正義はありませんと伝え続けないといけないと思う」

濱元記者「糸満市にあるひめゆりの塔で行われている慰霊祭です。会場は静かな雰囲気に包まれ、ここではですね、元学徒の方たちが平和への祈りを捧げます」

ひめゆりの塔での慰霊祭は2021年も規模を縮小して実施され、元学徒や関係者およそ20人が参列しました。なかには戦争で犠牲になった同級生や先生ら227人の名前が書かれた慰霊塔に、目に涙をうかべながら手をあわせる人もいました。

参拝に来た遺族「姉がここにまつられてるもんですから…。戦争のむごさを実際に体験はしないけれども、いくらかでも理解できるようになってくれるのではないかなと、希望を持って孫たちを連れてきています」

ひめゆり同窓会の玉城節子会長(92)は「戦争のない時代を未来につないでいく」と訴えました。

白梅・ひめゆり慰霊祭 継承の思い新たに