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沖縄本島400キロの道のりを車いすで走破しようとしている女性がいます。1日に目指す移動距離は40キロ。10日ほどかけてゴールを目指すといいます。この挑戦にかける思いとは。車イス旅・前半の模様をお伝えします

先週金曜日、沖縄を訪れたのは、北海道在住の中 環さんです。48歳の今、胸に抱いていた夢の実現にむけて、一歩を踏み出しました。環さんの夢とは、車いすで日本を一周すること。その最初のスタート地として、沖縄を選んだのです。

中 環さん「いつかやってみたいと思っていたんですけど経済的問題とかを言い訳に、いつかとずっと思っていたんですけど、結局その翌年に交通事故にあって車いすの生活になっちゃったんで」

環さんは、37歳のときに交通事故で下半身の自由を失いました。それから10年がたち、夢を実行に移そうと決めたのは、去年父親を亡くしたことがきっかけでした。

父・実さんは登山家で、凍傷で指を失いながらもヒマラヤなど世界各地の山々に登り続けていたといいます。

車いすで沖縄一周400km

中 環さん「父は言い訳をしないで山にずっと上り続けていたので、私も経済的とかそういうのを言い訳にしないで、やりたいと思ったことをまずは準備してみようと」

24日、車いすの旅、初日を迎えました。一緒にいるのは、長女・岬さんと介助犬のファーガスです。車で並走して、環さんをサポートします。

中 環さん「よろしくお願いします。行ってきまーす」

今回のコースは、那覇空港から本島西海岸を北上し、最北端の辺戸岬を経由して東海岸を南下、再び那覇空港に戻るというおよそ400キロの道のりです。

中 環さん「下り坂とか、勢いにのったらそのまま私無視して行っちゃいますけど、ごめんなさい。」

レース用ではなく、生活用の車いすで走る環さん。

中 環さん「この道はきれいなんだけど、こぎづらいね。わー!大きいシーサー?なんだあれは。」

車いすで沖縄一周400km

周りの景色を楽しみながら進んでいきますが、台風の影響による強い海風や、歩道の傾斜の多さが、徐々に体力を奪っていきます。

1日40キロを走り、10日間かけて本島を1周する計画ですが、初日は、半分の20キロで終了することになりました。

そして、2日目の25日は、初日とはうってかわって、晴天。環さんの地元・北海道との気温差は20度近くあります。

中 環さん「私がやることで、私だけじゃなく周りの人も、イェーイってなってくれるのが嬉しい。イェーイって思ってもらえるように頑張りますわ。」

沿道からの声に励まされながら、車いすで沖縄一周を目指す環さん、これからどんな出会いや発見が待っているのでしょうか。

ゴールは、来週前半の予定です。