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辺野古新基地建設の是非を問う県民投票から2月24日で2年です。この節目にあわせて当時の様子を紹介する写真展が行われています。

那覇市のギャラリーでは「県民投票の会」発足から実現を求めた署名活動や投票が実施されるまでに奔走した人々の様子を伝える59点の写真を見ることができます。

写真家の普久原朝日さんがおよそ1年にわたる動きを記録し続けてきました。なかには全市町村での投票実施を求めて、ハンガーストライキを敢行した「県民投票の会」の代表、元山仁士郎さんの写真も展示されています。

写真家・普久原朝日さん「改めて県民投票とか基地問題について身の回りで話し合うきっかけになればいいと思う」

写真展は2月28日までです。

県民投票の実施から2年を迎え、玉城知事は県民投票で示された民意を国が顧みていないと批判しました。そのうえで、「県民投票の意義は今なお、いささかも色あせることはない。辺野古に新基地は造らせないという決意を新たにし、民主主義と地方自治を守るために取り組む」とコメントしています。

国は大浦湾側で見つかった軟弱地盤の改良工事を進めるため、2020年4月、設計変更の申請書を県に提出していました。工事を阻止したい玉城知事はこれを認めない構えです。

県は2020年12月、設計変更の内容を確認するため、国に242件の質問を出していて、2021年1月に回答を受け取っていました。しかし、県は、明確な回答を得られていない部分についてより詳細な確認をするため地盤の安定性などを盛り込んだ96件の再質問を出していて、3月8日までの回答を求めています。

辺野古県民投票から2年

具志堅さん「ハンガーストライキを行います。そうでないと戦没者の遺骨が埋め立てに使われてしまいます。これは戦没者の尊厳を守るための人道上の要求です」

沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表は、辺野古の設計変更で激戦地だった南部から土砂を持っていく計画に異議を唱えていて、県に採掘の中止命令を出すよう求める、ハンガーストライキに踏み切ることを決意しました。

具志堅隆松さん「もう今出来ることはハンガーストライキを行って多くの県民に知ってもらって、そして、沖縄県、日本政府に対してそうゆうことはやめてくださいという声を上げてほしいんです」

ハンガーストライキは、3月1日から6日まで、県庁の前で行われます。