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新型コロナのワクチンを保管するための超低温冷凍庫、いわゆる「ディープフリーザー」が県内の病院に届けられました。

2月9日朝、県立中部病院に運び込まれた1台のディープフリーザー。病院の薬局内に設置され、このなかで1万2000人分近くのワクチンを保管できます。

県内すべての市町村に、あわせて134台のフリーザーが3月末までに医療機関や役場に設置されます。

県立中部病院では病院の職員1500人をはじめ、中部医師会に所属する医療従事者らに順次ワクチンを接種していきます。一般向けは、その後となり、1日あたりおよそ200人、8週間かけて4000人分の接種を予定しています。

県立中部病院・玉城和光院長「いまコロナ禍の中でかなりクラスターが発生しているということで皆不安に思っていると思いますので、可能な限り早く地域の方々を含めて接種ができればと願っている次第です」

ワクチンの納入は2月下旬になる見込みで、順調に行けば、3月1週目からワクチン接種が始まります。


新型コロナ新たに19人感染で計7901人

新型コロナ新たに19人感染で計7901人

1日あたりの新規感染者が1月2日以来、およそ1カ月ぶりに20人を下回りました。

県によりますと県内では2月9日、新たに20代から90歳以上の男女あわせて19人の感染が確認されました。感染がわかった19人の感染経路について11人は感染者と接触があり、残り8人は調査中です。

また、南部保健所管内の医療機関で職員3人、患者22人のあわせて25人となる新たなクラスターが確認されています。

県は新規感染者が減少傾向にあるとみていますが、クラスターが発生すれば一気に感染が拡大する危険性が高まることから、引き続き感染予防策を徹底するよう呼びかけています。


過去最大の新年度予算案も協力金の支給に大幅遅れ

過去最大の新年度予算案も協力金の支給に大幅遅れ

過去最大の新年度予算案となりました。県は2021年度の一般会計について7912億円とする予算案をまとめました。新型コロナ対策のため、2020年度より400億円近く増額しています。

支出の主な内訳は感染症対策に185億円、中小企業支援に530億円、時短営業に伴う協力金などが含まれた経済対策に206億円と、コロナ対策であわせて1058億円あまりが盛り込まれました。

予算案は2月16日に開かれる県議会の2月議会に提出されます。

一方、県が求めた時短営業の要請に応じた飲食店などへの協力金の支給が大幅に遅れています。

県は当初、申請からおよそ2週間で協力金を支給するとしていましたが、時短要請の対象エリア拡大や対象期間の度重なる延長で、現在、申請から支給までに最短でも1カ月程度が必要だということです。

2月8日までに5023件の申請があり、そのうち支給できているのが153件と全体のおよそ3%にとどまっています。

県は「大変申し訳ない。一日でも早く支給できるよう態勢を整えたい」としています。