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QABのアナウンサーが県内各地を歩く「お散歩プラス」。前回に引き続き、山城アナが読谷村をめぐります!琉球音楽や偉人について学ぶ旅になったようです。

日本一人口の多い村「読谷村」をよんな~よんな~歩く旅!前回は、やちむんの里で歴史を学び、ふわっふわの「楚辺ポーポー」を、海風を感じながらいただきました。

さあ!お腹も満たされたところで、今回も読谷観光協会の比嘉さんに案内のもと、ながーいながーい竹林の間を上って、石積みされている門をくぐると・・・みなさん!もうどこだかお分かりですよね?

お散歩プラス♯28 読谷後編!

山城アナ「わあああああ!すごい!見渡せますね!」

比嘉さん「360度読谷村を見渡せる場所がここ!座喜味城址の城壁の上なんですよ!」

そう!読谷村を語る上で外せないのが・・・座喜味城跡!座喜味城は今からおよそ600年前、築城の天才と謡われた護佐丸によって建てられたといわれています。

20年前のきょう、2000年の12月2日に首里城跡とともに世界遺産に登録されたんです!

比嘉さん「満20周年を迎えております!我々読谷村民にとっても誇り高き場所ですね!」

いやあ~そんな20年の節目に放送されるなんて、私って強運の持ち主ですよね?中村先輩?

次に向かうのは、ある楽器と深い関わりがある場所とのこと。

比嘉さん「山城さん!この木々がなんていう木かご存じですか?」

山城アナ「恥ずかしながら分からないです。」

比嘉さん「こちらはですね、沖縄ではくるちと呼ばれている木でして。」

座間味城跡の裏側に、生い茂っていた木の正体は「くるち(黒木)」。三線の柄の部分に使われる木材なんです。読谷ではこのくるちを育てるあるプロジェクトが。

比嘉さん「くるちの杜100年プロジェクトといいまして、琉球音楽にかかせない三線の柄の部分のくるちは今ではほとんどが外国産。くるちの部分の木材も沖縄で育てる必要があるんじゃないかということで。」

100年かけて育てて、ようやく三線を作れるほどの大きさになるという「くるち」。

お散歩プラス♯28 読谷後編!

12年前に村や琉球古典音楽に携わる人たちを中心に、およそ2500本のくるちを植樹し、その後、アーティストの宮沢和史さんの呼びかけでプロジェクトは全県的な動きへと広がっていきました。今では、2メートルくらいに大きく育ちました!

12年前に植えた比嘉さんのくるちはどれくらい成長していたのでしょうか?

比嘉さん「たしか、わたしが植えたのはこの辺だったと思うんですけど。」

山城アナ「どの辺ですか?」

比嘉さん「この辺ですね・・・。ひとり5株くらい植えたんですよね。ほかのくるちに栄養を分けたんだと思います。」

元気に育つ姿どころか、一本も見つかりませんでした・・・。

比嘉さん「しょうがないです!自然が相手ですから!」

あと88年!ここで育ったくるちで奏でる三線、どんな音色か聞いてみたいなあ~。

読谷めぐり最後のスポットへ行く前に、寄り道!

お散歩プラス♯28 読谷後編!

比嘉さん「こちらはですね赤犬子宮(あかいんこぐう)といいまして、赤犬子というのは琉球古典音楽の始祖として祀られている方なんですね。」

三線での奉納演奏会が行われるなど、芸能の神様として祀られています。

比嘉さん「全県全土からお参りにいらっしゃる方多いと聞いております。」

お散歩プラス♯28 読谷後編!

夕日を見ようと最後にやってきたのは「残波岬」。新郎新婦も愛を誓いあっていました!この場所に、わたしが気になっているものが!

山城アナ「このどこかを指さしている像なんですけど。」

比嘉さん「ああなるほど。この像はですね「泰期(たいき)」という名前の読谷村の偉人です!」

泰期はおよそ700年前の三山時代。首里から読谷あたりまでを治めていた中山王、察度(サット)の実の弟です。

兄の察度(サット)王の命を受け、現在の中国・唐に使者として進貢船に乗って交易に行くことに。当時の航海は危険で「あの世への旅立ち」を意味するほど厳しいものだったといわれています。

そんな時代に、5回も中国を行き来し、その度に絹織物や靴などを持ち帰っていて、読谷村を繁栄させたのです

比嘉さん「読谷村では商いの神として祀られているんです。」

山城アナ「王様じゃなくてその弟が祀られてるんですね。」

年に一度行われる読谷祭りの最終日には、必ず泰期の航海を劇にして演じ、現代にもその功績を伝え続けています。比嘉さんは、10年前と6年前に2度泰期役を任されました。」

山城アナ「みなさんこういうポーズで写真撮ってる方が多かったんですけど、なぜ?」

比嘉さん「これはまさに貿易をした中国・唐の国を指さしているんですね。」

残波岬に存在するこの像は、読谷に繁栄をもたらし、語り継がれる偉人だったんですね!

お散歩プラス♯28 読谷後編!

陽もいい感じに暮れてきたところで、比嘉さんが読谷愛を語りだしました!

比嘉さん「(読谷は)当たり前に生まれ育った場所なので、漠然と好きっていうだけだったんですけども、いろんな歴史でしたり文化も学ぶことができまして、より一層自分の故郷に対しての誇りを持つことができております。」

天気にも恵まれ、いい人、おいしい食べ物に出会い、ゆった~りと時間が過ぎていった今回のお散歩プラス!次回もお楽しみに!