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先月県内に進出し話題となった全国展開するフードデリバリーサービスのUber Eats。コロナ禍で注目されるデリバリーですが、大手の進出に対抗する県内の取り組みを取材しました。

アゲサワ・ヒロ店長「先月でいうと7割以上は減っている状態です。で、9月に入って(緊急事態宣言が)解除された段階から少し戻している状態ではありますけど、100%じゃないですね。」

那覇市久茂地にあるアゲサワ。昼は唐揚げなどが人気のほか、弁当などのテイクアウトも用意。夜は居酒屋として営業しています。

そんな飲食店に新型コロナが大きな影響を与えました。外出自粛などで客足は遠のき、売り上げは大きく落ち込む事態に。そんな中取り入れたのが、先月26日沖縄に初上陸したUber Eats(ウーバーイーツ)です。

ウーバーイーツ沖縄進出1カ月

アゲサワ・ヒロ店長「具体的な数字というのがなかなか述べづらいところではあるんですけれども、ざっくりいうと予想よりは多くの注文が入っています。スピードというものに関しては課題はあるとは思うんですけど、配達っていうことをやっていなかった店舗ですとか、そういう店舗の商品をお客さんが実際に注文できるというのは魅力ではありますし。」

世界45の国と地域、6000以上の都市で食事の配達サービスを展開しているUber Eats。日本では2016年に東京に初進出し、28都道府県にまで広がっています。先月26日から県内では那覇市と浦添市の一部のエリアで始まり、まもなく1カ月になります。Uber Eatsの配達パートナーとして働く人も、新型コロナで様々な事情を抱えていました。

比嘉やすあきさん「ローカルタレントとして活動はしているんですけど、どうしてもそのイベントだったりMCの仕事だったり、ナレーションの仕事だったりゼロに近い状態になってしまったので、その辺で何か変化を起こしたくて、始めました。1回の配達でいうと僕の場合は牛丼大盛り一杯分くらい。」

実際働いてみると大変なところだけでなく、働き方にいい点もあると話します。

比嘉やすあきさん「想像以上に大変だなというのが正直なところで、やっぱり見知らぬ土地で、知らない人のお家を探してたどり着かないといけないので、そのへんの大変さはあるんですけど、やっぱりすきま時間、2時間なり1時間半なりというとこで、自分で選んで自由度の高い働き方ができるのでその辺はすごく大きな魅力の一つなのかなという風には思います。」

ウーバーイーツ沖縄進出1カ月

新たな生活様式、さらには多様な働き方にも適用するUber Eats。そんな大手に立ち向かう、独自の取り組みを行っている商店街がありました。

建て替え工事が行われている第一牧志公設市場のすぐそばにある商店街。カラフルな日よけが特徴的な「レインボー通り商店街」です。

今年7月、商店街は新型コロナで海外からの観光客が減り、客足が遠のく商店街の販路拡大に向け、あるサービスをスタートさせました。

ウーバーイーツ沖縄進出1カ月

直野秀一郎さん「ランチなどの食品だけではなくて、牧志公設市場周辺のお肉屋さんですとか、日用雑貨ですとか、そういったものがですねお家にいながら、牧志公設市場で買い物をしているような経験ができると。で、それをまとめて購入するとお家まで一緒に届けてくれるというサービスになります。」

そう話すのは、この取り組みの発起人で自身も商店街で店を営む直野秀一郎(なおの・しゅういちろう)さん。新型コロナの中でも店を継続させようと、24店舗が共同で運営しています。2000円以上の購入で、那覇市の一部のエリアに配達を行っています。

ウーバーイーツ沖縄進出1カ月

浮島ガーデン・末吉千尋さん「浮島通り含めこの身近な地域のみんなで協力していこうと思いを感じたので、取り入れてみました。販路が広がるというかお客様の細かいニーズに合わせて、お店で実際召し上がりたい方はお店に来ていただけるし、それがやっぱりまだ心配という方もいらっしゃるので、そういう方たちはご自宅で楽しんでいただけているので、とてもいい取り組みだなと思っています。」

商店街の多くの店から賛同はあるものの、大手と異なり、広告や資金面で大きなハンデを強いられ、経営は予想よりかなり厳しい状況です。

直野秀一郎さん「共同で運営しているお店さんから10%だけ(手数料を)いただいて、それを配達員のお給料に充当するという形を取っていたので、1回配達して200円とかなので、なかなか正直すごく苦しいんですけど、それによって、少しでもお店さんの懐に利益が残ればなと思って、そういう形にしています。」

それでも直野さんはこの取り組みを、建て替え工事中の牧志公設市場が完成するまで守っていきたいと抱負を語ります。

ウーバーイーツ沖縄進出1カ月

直野秀一郎さん「市場で普段から買い物していただいていた方が、今こういう状況になっても家でも同じように買い物ができるよっていうような、サイトに仕上げるのが僕の目標なので、本当の意味でそのサイトで牧志公設市場の全部のものが買えてしまうような状態になれば、きっと県民の皆様に喜んでもらえるのではないかなと思っています。」

新型コロナで生活様式が変わり注目されるデリバリー業界。Uber Eatsの沖縄上陸により、県内での競争はより激しさを増していきそうです。