部活動に励む高校生にも影を落とした新型コロナ。全国の舞台「インターハイ」は中止となりましたが沖縄では今月18日になんとか県高校総体が開幕しました。高校生アスリートを支えた大人たちの思いをお伝えします。

全31競技のうち、すでに29競技が熱戦を終えた県高校総体。新型コロナで全国大会にあたるインターハイは中止に。しかし最後の夏を迎えた3年生のためにもと県総体は開催に至りました。

県高校体育連盟 上地勇人会長「感染防止を伴って最後まで大会をぜひ無事にできるように頑張っていきたい」

県高校総体 選手支えた”大人”の思い

県高体連は先月3日、県総体の開催を発表。各会場では新型コロナ感染防止のため対策がとられることになりました。インターハイという大きな目標は失われましたが3年生にとっては最後の大舞台が用意されました。新たな目標に指導者たちは・・

首里高なぎなた部 栄野川里美監督「(部員は)気持ちの整理がつかないと言っていたが実際(練習が)始まってみると楽しくて」「精一杯この子たちのためにしっかり尽くして頑張っていきたいと思った」

県高校総体 選手支えた”大人”の思い

県総体で3年生に、競技への思いや技術を後輩に伝えて欲しいとの願いも。

北農レスリング部 屋比久保監督「(3年生は)仕方ないとは言え悔しい思いをしたと思う」「(それでも)やっぱり先輩たちが後輩のために練習をしてあげる来年のために練習してあげる」

県総体1カ月前の前原高校視聴覚室集まっているのはインターハイや国体で実績を残す空手部のメンバーです。  

前原高校 空手部 松田弘樹監督「OK、大丈夫 これで行こうか?いま大丈夫だった?」

選手の形を撮影しているのは松田弘樹監督。6月に全国高体連の空手専門部がこの形を動画を全国の3年生から募集して審査する大会を開きました。公平な審査のため学校や個人名が映らないようにしなければならず撮影は工夫が必要です。前原高校からは3人が出場。入賞はならなかったものの気を引き締めて県総体に挑むことができました。

前原高校 空手部 松田弘樹監督「部活を盛り上げていこうと稽古を始めたら元気だったのでちょっと安心している」「3年生の姿を見て先輩方はこういう状況でもちゃんとやっているなと」「 1,2年生が代表として(全国大会に)行ける日が必ず来ると思っていると思っているので、それをまた3年生の思いを背負って代表として頑張って欲しいと考えている」

異動で4月から指導している松田監督に加え、これまで指導を続けていた田村正人前監督の姿も3年生はじめ生徒たちをサポートします。

迎えた県総体本番。前原高校 山根龍人男子主将「県総体の先生方や父母 また一緒に練習している部員たちが支えてくれたので開催されることに元気よくコロナに負けずやっていきたいと思っている」

前原高校 新屋乙葉 女子主将「自分たちをずっと育ててくれた田村先生だったり今回来た松田先生にも恩返しができると思うし開催してくれた県高体連のみなさんにもこれでやってよかったと思える感動のある試合にしたい」

県高校総体 選手支えた”大人”の思い

今大会、前原高校は団体男子組手で準優勝。また個人では形で3年生の新屋乙葉選手が優勝組手でも2年生の伊礼寿央貴選手が優勝。

田村正人前監督「子どもたちの活躍に本当に感動している。スポーツの力で子どもたちを元気にできて良かった、僕は国体(県代表チームの)監督もしているので教え子たちが県代表として活躍することをこれから期待したい コロナに負けるな!」

今月2日、浦添商業高校では学校のPTAから県総体各部活動へプレゼントが手渡されました。それは大きな横断幕。保護者から選手たちへの激励です。

浦添商業PTA 比嘉和泉会長「例年にない長期間に渡る自宅待機中は部活仲間にも会えませんでしたね、それでも希望を捨てずに連絡を取り合い自主練を積み重ねたみなさん一人ひとりの努力がたくさんの大人を動かして県大会開催が実現されました。」

県高校総体 選手支えた”大人”の思い

県総体に参加する3年生の保護者については屋外競技では応援が許されたものの屋内競技はコロナ感染防止のため会場に入ることができません。比嘉会長の3年生の娘はソフトボール部。自身は応援に行けますが、屋内競技の保護者の気持ちも子どもたちに伝えたいと考えました。

浦添商業 ソフトボール部 古堅菜奈未主将「やっぱり最後はいままで支えてくれたお父さんやお母さんに見てもらって「成長したね」とか(応援に来られなくても)成長した姿を見せられると思うので本当に(贈呈は)良かった」

大会本番。浦添商業は勝ち上がり準決勝では比嘉会長の娘、3年生の杏珠選手も貴重なタイムリーヒットを放つなど活躍。

浦添商業PTA 比嘉和泉会長「体育館の中でやる競技で親御さんが応援に行けないことも聞いている私たち(屋外競技の保護者)は本当にまだまだ恵まれている方で、直に自分の娘の見ることが最後までできた、そこは学校とか垣根を越えて一緒に喜びたいし一緒にお互いの子どもたちを称えたいと思う」

浦添商業は決勝で敗れ準優勝、頂点まであと一歩でしたが表情は晴れやかでした。

県高校総体 選手支えた”大人”の思い

浦添商業PTA 比嘉和泉会長「受験だったり就職活動だったりという道にみんな進むと思うが(コロナ禍で)貴重な体験をしたと思う。もしかするとこの子たちは多少のことでへこたれないすごく前向きに歩んでいける子たちになったと思う。」

県総体を支えた大人たちからのメッセージ。その思いが、ほんの少し未来に大人となる高校生たちへ届けられる大会となりました。

県総体はあと2競技柔道とラグビーが来月以降行われる予定です。最後まで、健闘を祈っています!