シリーズ「新型コロナと闘う」です。外食産業が大きなダメージを受ける中、巣ごもり消費が増え、食材の価格に変化が出ています。身近な食材を取材しました。

緊急事態宣言が解除され落ち着きを取り戻しつつある県内。しかし新型コロナによる経済への影響はまだ続いています。

仲買人が直接小売りを行う泊いゆまち。魚の水揚げは例年並みだといいますが・・・

泊いゆまち・國吉斉理事長「3月に入って飲食店が軒並み閉まって休業という形でやっぱりモノがあり余ってしまうわけですよ。(泊いゆまちは)商売をやってる方たちが多いものですから、かなり打撃がありました。いいものでも普段よりは随分安くなってると思います」

シリーズ「新型コロナと戦う」 野菜や魚 価格に変化

例えば今水揚げの最盛期を迎えている本マグロ。県産マグロは東京や大阪など県外に出荷されることが多く、上物の場合、1キロおよそ6000円~8000円の値が付きます。しかし、今年は外出自粛の影響で飲食店の不振が続くなか、県内で出回る量が多なり、1キロおよそ2000円ほどにまで下がったといいます。

國吉さん「ほとんど飛行機に乗って(県外へ)行っていたのが制限かけられて、県内でしかさばけない。(Q:県の緊急事態宣言解除されたが)これは急な変わりようっていうのはないと思う。生き残るためにいろいろな努力をして、コロナが収束するまで辛抱強く。県内の消費者の方たちにいろいろ助けてもらいたい」

一方、外出自粛期間中の巣ごもり消費で売り上げを伸ばした野菜。沖縄共同青果によると家庭での消費が増えたため、キャベツやレタスなどは相場が上がったものの売れ行きは好調だといいます。

シリーズ「新型コロナと戦う」 野菜や魚 価格に変化

しかし、家庭であまり消費されず、主に飲食店やホテルなどで使われることが多い野菜は厳しい状況に置かれています。

例えば沖縄料理屋などで食べられる島ラッキョウ。5月の累計価格を比べると去年は1キロ1149円だったのに対し、今年は526円(5月25日現在)と大幅に値下がりしています。

そんな中、飲食店などを顧客にもつ八百屋は…。

NINE(八百屋)・石川元太代表取締役「メインは、小売りではなくて飲食店向けなので、解除されたとはいえ、開いているところはまだ少ないので、ちょっと厳しい状態ではある。70%くらい落ちて、だいぶ打撃は大きいです」

そんな八百屋を少しでも支援したいと、こちらの飲食店では弁当と一緒に野菜の販売も始めました。

シリーズ「新型コロナと戦う」 野菜や魚 価格に変化

輪っしょい・南風見一樹代表「今、東京やその他の地方都市でも八百屋さんお肉屋さん魚屋さんは困っています。それで、東京で経営者の先輩方が(販売の)試みをしていて、沖縄でも何かできることがないかと」

この取り組みを始めておよそ2週間。野菜をめあてに訪れる常連客もいるということです。

石川さん「100円でも売れればとても助かります」

南風見さん「減った分をどう消費を作っていくか、僕らが新しい消費を作っていかないといけないなと思っています。やっぱり八百屋さんが安くやってくれるとお客さんも笑顔になりますし、僕らも多少なりとも利益を出させてもらってます。それで、スタッフが休むんじゃなくて、働く場所を作る。雇用をずっと維持し続ける。それが一番大事なのかなと思っています」

様々な業界がコロナに翻弄されるなか助け合いのアイディアが支援に繋がっています。

シリーズ「新型コロナと戦う」 野菜や魚 価格に変化