さて、きょう首里城の話題が続いていますが、続いては首里城の再建へ芸術家が立ち上がりました。それは、芸術家ならではの方法で寄付金を集めたんです。

去年12月沖縄市のアトリエで行われたアート展。会場では県出身の若い芸術家が描いた絵画の一部を落札できるオークションが開催されていました。実はこのオークション。落札金額が首里城復興のための寄付金になるのです。

主催したのは多くの色を使い、人や動物など様々なものを描く北谷町出身の芸術家町田隼人さん(まちだはやと)24歳。

町田隼人さん「そこまで那覇に行く機会も頻繁にあるわけでもなく、首里城がいつも自分のそばにあったっていう感覚もそこまで強くないんですけど、首里に住んでいる友人とかはたくさんいて、その方が苦しんでいる姿とかそういうの見たときに自分も初めて体感したというか」

オークションで首里城復興へ

宜野湾市。ここは彼がアトリエとして使っているアパートの一室。

町田隼人さん「パステルカラーとかあまり首里城にモチーフになりにくい色を使って書きたいなと思っているので、ピンクと水色を組み合わせてみました」「もともとなんで動物はその色を持っていないのかとか、この色だとどういう感じなるんだろうとか楽しみながらやっている感じです。」

様々な色を使い、明るい絵画が特徴的な町田さんの絵。こなぜ彼は今回オークションを開催しようと考えたのか、それは火災で焼失した首里城のニュースをみて、ある違和感があったことだと話します。

町田隼人さん「募金活動とか、チャリティーとかたくさん活動しているのをニュースとかSNSとかで見たんですけど、自分的にしっくりこなくて、悲しいニュースとかそういう所で注目を集める行為というのが個人的には好きじゃなくて」「それが今回、首里城の絵をモチーフにしてオークションという形にすることで、アートに触れる機会を作るのと集まった金額を全額寄付することによって、また首里城の再建につなげられたらなという感じです」

前向きな思いから迎えたアート展。この日のために仕上げた多くの作品が展示される中多彩な色模様で描かれた4種類の首里城も並び1円からオークションがスタートしました。金額を書き、壁にかけていきます。

オークションで首里城復興へ

誰でもアートに触れられる場を提供し、首里城復興への場として開催したアート展。彼の絵と思いに惚れ、この絵を40000円で落札した人は。

40000円で落札した安次富亮伍さん「普通の寄付もさせていただいたんですけど、それだけじゃなくて、こういったアーティストさんらしいというか、取り組みはそれは評価されてもいいことなのかなと思って、やらせていただいたという所ですかね」

また初めてオークションに参加した比嘉さんは15000円で落札しました。

15000円で落札した比嘉浩司さん「一目惚れですね。色んな色の首里城の絵があったんですけど、なぜかこの鮮やかなピンクと紫というか、首里城の夜景に見た雰囲気で、個人的にこの絵にグッときました」「オークションというのは僕にとっては身近ではないというか、普段は一般市民の僕がイベントに参加すると思ってもいなかったんですけど、町田さんの考えが首里城を支援したいという思いをこのオークションの意味に込めているので」「こういう形で支援できるんだということが僕個人的にも少しでも力になれたらうれしいなと思って参加してよかったなと思いました」

オークションで首里城復興へ

この日のオークションの結果、町田さんの4つの首里城の絵は112100円で落札が決定。全額寄付されます。

町田隼人さん「アートに対してどういう風に表現をみんなに知ってもらえたらいいのか、経済活動とか自分的に大事だと思っているので、そこをもっっと自分ができるようにしていきたいなと思っています。その一環として今回オークションをして、それを寄付という形にできるのは自分にとって、いいきっかけになったなと思っています」

芸術家として前を向き、首里城再建のためにできる事をしたい。町田さんの絵の中には炎でも奪えなかった首里城が力強く描かれていました。3月27日から29日に宜野湾市のPINUPで個展が開催される。