判決は来年3月に言い渡されます。辺野古の新基地建設で県の埋め立て承認撤回を国が取り消したのは違法だとして、地元の住民たちが国を相手に起こした訴訟がきょう結審しました。

名護市三原に住む浦島悦子さん「地元住民の気持ちを伝えたいと思っています」

辺野古や大浦湾の近くに住む人たち15人が原告となって辺野古の埋め立て承認撤回の回復を求める裁判を起こました。

石橋記者「撤回を取り消した国の違法性を訴えている住民たちに対し、国は住民たちに裁判を起こす資格はないと反論していて、裁判所が実質的な審理に踏み込むのか、注目されています」

きょうの口頭弁論では名護市三原に住む浦島悦子さんが法廷に立ち「豊かな自然を失えば、私たちは生きていけません」と訴えました。

これで裁判が結審しました。

国の埋め立て承認撤回取り消し違法 住民の裁判

原告に大学4年生の若者がいます。

渡具知武龍さん「大浦湾という宝の海があったからこそ、僕たちはちゃんと学んでここまで来れたと思います。だからこそ、この自然を守る。本当に当たり前の平和な暮らしというものを守るための裁判だと思っています」

新基地の建設予定地近く、名護市瀬嵩の住民、渡具知武龍さん。武龍さんの家族は2004年から毎週土曜日の夕方、ろうそくを持ってキャンプシュワブのゲート前に立つ「ピースキャンドル」という活動を続けています。行き交う車に新基地建設反対を呼びかけています。裁判に加わった思いを次のように訴えていました。

渡具知武龍さん(9月26日の意見陳述)「国は私たちの民意を無視して、生まれ育った地元の海を埋め立てて新基地を造ろうとしています。こんな不条理の中で育ってきた経験と、基地ができることで生活が脅かされる不安に居ても立ってもいられません」

渡具知武龍さん「自分が通っている琉球大学は普天間基地がすごく近くにあって騒音を間近で感じる。今度は地元(名護)に降りかかってくる恐怖・不安っていうのも含めて、基地に対する思いっていうのを全部ぶつけさせていただいた」

大学で法律を学ぶ武龍さん。知識を身につけ、強硬姿勢を見せる国に立ち向かいたいと前を向きます。

渡具知武龍さん「県民投票で県民自体の思いも示されている。それなのに(新基地を)造り進むというのは、地元住民としてはおかしいと思うし、それが自分の住んでいる国なのかなって考えると、そういう意味でも不安に感じます」

次回の裁判は来年3月19日です。

国の埋め立て承認撤回取り消し違法 住民の裁判