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沖縄戦に動員された「学徒隊」の新資料を那覇市内の中学校の教師が発見し、11月12日、報道陣に公開しました。

学徒隊とは、沖縄戦の際、戦力を補うために県内21の学校から戦争に動員された14歳から19歳の少年少女のことで、これまでに2000人近くが亡くなったことが分かっています。

12日、松城中学校で報道陣に公開された資料は、戦後、旧厚生省がまとめた「学徒名簿」で、中には学徒の名前や部隊名、そして、学徒の戦場での最期の状況などが記されています。

これは、松城中学校教師の大城邦夫さんがことし9月、国立公文書館に資料請求し取り寄せたもので、資料の中には、これまで、不明とされていた開南中学校の学徒名簿が発見されていて、学徒71人が死んでいたことが初めて明らかになりました。名簿には13歳で動員され亡くなった少年の名前も記されています。

松城中学校の大城邦夫さんは「(発見した資料は)教育現場はもちろんのこと、いろんなところで活用していただければと思います」と話していました。