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先週木曜日の未明に発生した首里城の火災からきょうで1週間となりました。なぜ火災は起きたのか?火元とみられる正殿では配線にショート痕のようなものが見つかっていることがわかりました。

先週木曜日の未明に発生した首里城の火災からきょうで1週間。きょうも現場では警察や消防などによる実況見分が行われました。

警備員の証言などから、火元は正殿の北東側とみられ、そこから黒く焼け焦げた分電盤が見つかっておりきょうも正殿の北東部を中心に調査が行われました。関係者への取材で、この分電盤につながる正殿の配線に、ショート痕のようなものが見つかっていることがわかりました。

記者「きのうの国と県、財団による説明会に続き、きょうは消防による会見が開かれますが、出火原因についての説明はあるのでしょうか」

きょう午後、那覇市消防局は会見を開き、火災の原因調査の途中経過を発表しました。

現段階では原因の特定至っていない

会見「調査にあっては第一発見者の証言、防犯カメラの映像、消防先着隊からの情報から首里城正殿の北側付近を出火場所と推定し調査を進めています」「火災時の正殿の状況から電気的な要因が最も火災原因の可能性が高い」

会見「調査にあっては建物および収容物がほとんど燃え尽きている状態で原因となる手がかりがほとんど焼失していることから、わずかな痕跡を見つけ出す作業が続いています。」「昨日までの調査結果については出火箇所と思われる周辺の発掘をおこなっていますが現段階では原因の特定至っていない」

那覇市消防局では引き続き警察などと連携しながら出火原因の特定に向けた調査を行うとしています。

玉城知事もきょう会見を開き、今後の首里城復興に向けた県の取り組みを発表しました。

知事「県庁内に知事直轄の組織「首里城復興戦略チーム」を設置し、首里城の復旧・復興に向けたロードマップの策定、国との協力関係の構築、復旧・復興コンセプトなどの計画などへの対応、寄付や募金、首里城復旧・復興県民会議への対応などを進めてまいります」

知事はそのほか、火災の検証分析や施設管理の在り方などの整理を目的に関係課長などで構成する「首里城復旧ワーキンググループ」の設置も発表。全庁をあげて、復旧・復興に全力で取り組むと決意を語りました。

「首里城復旧ワーキンググループ」の設置も発表

知事「たくさんの県民の皆さんの思いを私が受け止めて、その県民の声をスピーディーに県の全庁的な施策に反映させて首里城の復興に向けてスピード感を持って対処していく」

火災の発生から1週間。いまだに解明されていない首里城を焼失させた原因はなんだったのか。警察や消防による慎重な調べが進められています。