宮古島の陸上自衛隊配備計画で、国は弾薬庫の建設を今月中に始めると伝えました。地元では緊張感が高まっています。

陸上自衛隊の弾薬庫が建設される採石場に、朝から多くの人が集まり、抗議の声をあげました。

保良に住む女性「信頼関係を築くのは難しいという状況で、(弾薬庫が)つくられるということなので、(地元に)もっと向き合ってほしい。」

現場ではすでに、作業員が工事を前にした調査を行っていました。

保良に住む農家の男性「静かな村に生活しておりましたけれども、これからはどうなるでしょう。こういう危ない所に人間住めるはずはありません。従って、地域が廃れていくということは目に見えております。」

地元では、住民の反対の声を無視して国が工事を始めるのではないかと、緊張感が高まっています。というのも…。

弾薬庫が造られるのは、島の南東部にある集落「保良地区」で、きのう、国は住民説明会を開きました。

沖縄防衛局・村井勝企画部長「今後、この地区に置きまして、造成工事、あるいは様々な施設の建設工事に着手するということを計画してございます。」

国は、弾薬庫を建設するのに必要な用地について、およそ6割の取得が終わっていて、今月中に工事を始め再来年の3月末の完成を目指しています。弾薬庫に関する説明会はこれで3度目ですが、空席が目立ち、参加者はわずか12人しかいませんでした。なぜなら…。

住民側:説明会がありますとみんな呼んで何の説明会かも書かない。自衛隊の説明をしますから集まってください。住民をなめきってますよ。

国側:火薬庫も含めて説明いたします。

住民側:じゃあ、火薬庫と書いてください。火薬庫の建設説明会と書いてください、なんで書かないの?

石橋記者「説明会を知らせる張り紙に、弾薬庫という言葉が入っていないことから、住民側はそれでは説明会は受けられないという構えを見せています。これでは話を聞くことができないという構えを見せています。」

弾薬庫の建設に反対する人たちは、国がきちんと説明しようとしていないと反発し、参加を拒否したのです。

参加を拒否した男性「何が何でもミサイル基地の弾薬庫を造るんだという姿勢がありありと見えて、ものすごい憤りを感じているところです。」

説明会はこうした抗議の声が聞き入れられないまま進められました。

質疑応答「Q:火薬はどのような管理をしているのか聞かせていただきたい。A:隊員が24時間体制で巡回・警備を行うというふうになってございます。」

参加者からは火薬をどう安全に保管するのか質問があがった一方、地域の過疎化を止めて活性化に貢献してほしいという意見も出されました。

参加した人「賛成・反対という、そういうもんじゃなくて、まずは地域が活性化するようにできるんであればちゃんとやってほしいなと、環境整備。」

参加を拒否した人「保良部落は300年の歴史があるけど、歴史以来の重大な局面だと思っています。ふるさとを弾薬の村にすることはできない。」

いつ弾薬庫の建設に着工するのか?緊張感が高まるなか、陸上自衛隊の配備計画という国策に、宮古島の人たちが揺さぶられています。