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琉球人遺骨返還訴訟 原告団が百按司墓参拝

90年前、今帰仁村の百按司墓から持ち出された遺骨の返還を求めて、裁判を起こしている原告団が7日、現場を訪れ参拝しました。大雨の中、今帰仁村の百按司墓を訪れたのは、遺骨返還訴訟の原告団です。百按司墓には、第一尚氏時代の貴族の遺骨が眠っていましたが、90年前、京都帝国大学の金関丈夫助教授により持ち出されていました。

原告らは、遺骨の持ち出しは「盗掘」だと主張していますが、京都大学は、人骨収集は県警本部長を通して手続きを行ったもので「盗掘ではない」と反論しています。

琉球遺骨返還訴訟原告団長の松島泰勝教授は「法廷以外でも、研究を優先すべきとか言われて、そうじゃなくて我々は遺骨を戻してほしいと思っているんですけれども、そういった思いを改めて、百按司墓のフーニシン、骨の神様にお伝えして裁判勝利に向けて応援をお願いした」と話しました。

琉球人遺骨返還訴訟を支える会の横田チヨ子共同代表は「沖縄は祖先崇拝、そうして昔から拝んできているお骨を見世物にして、内地でさらすということが悔しいです」と話していました。

次の裁判は、11月29日の予定です。