浦添工業高校で行われた、県内高校レスリング選手たちの合同練習。大学や社会人で活躍する卒業生も胸を貸します。その1人が浦添工業OB、24歳の屋比久翔平(やびく しょうへい)選手。相手を持ち上げるリフト技を教えています。



屋比久翔平選手「ポンと上げてシュ、分かる?(相手の体を)一気に上げる、一気に差す、ひざとひじを。」

レスリングは相手の体勢を崩して倒したり、回転させたり、後ろをとったりすることでポイントとなりその得点を競います。上半身のみの攻防で試合が行われるグレコローマンの選手として、高校時代から活躍する屋比久選手は日体大でも国体や全日本選手権など数々の大会で優勝。

社会人の現在はレスリングの強豪、警備会社のアルソックに所属。グレコローマン77kg級で、県勢レスリング選手初のオリンピック出場を目指しています。

屋比久翔平選手「前に出るという自分のスタイルとか原点。ここ(浦工)で練習していたのが、常に前に出て前に出て。」

今年は6月と7月に行われた国内での試合に勝ち、来月の世界選手権に出場が決定。この大会で3位以内、メダルを獲得できれば東京オリンピック出場が決まります。その世界選手権を見据え先月のベラルーシ、今月のロシアと国際大会を転戦。ともに準優勝の結果でした。

屋比久翔平選手「やっぱり外国人選手はパワーが強いし、一気にくるのでその中でしっかりした(自分からの)プレッシャーで耐えつつ、気持ちで負けない最後まで攻め続ける、攻め込んで最後の1秒までポイントを取りに行く気持ちを持っていればいいと思う。」

父親で県レスリング協会の理事長を務める屋比久保(やびく たもつ)さん。自身も日本のトップ選手として活躍しながらオリンピック出場はならず。息子に期待を寄せています。

屋比久保理事長「前回のリオ五輪の時は(翔平選手の)予選を見きれなかった。怖くて。だけど今はこの前の(国際)大会で2回連続決勝に行ったので、ちょっと勝ちパターンができていると思うので、今回(世界選手権3位以内)で決めて欲しい。東京五輪行きを決めて欲しい気持ちがある。」

きのう夕方には那覇市内で屋比久選手の激励会が行われました。

屋比久翔平選手あいさつ「(世界選手権で)しっかり勝ってオリンピックを決めたいと思う。1年後のオリンピックに出て、金メダルがとれるように、これからもしっかり練習をしていって、レベルアップしていきたいと思う。きょうはありがとうございました。」

世界選手権グレコローマン77kg級の試合は9月16、17日に開催。オリンピック出場を決められるか注目です。

この世界選手権の後にもオリンピック出場につながる大会はあるのですが、この最初のチャンスで決めて東京での本番に弾みをつけたいところです。77kg級はヨーロッパにもアジアにも強い選手がたくさんいる激戦の階級ですが、屋比久選手の健闘を期待したいです。