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いよいよあす開幕する101回目の夏の甲子園。きょうは開会式のリハーサルも行われ、熱気も高まってきています。県代表・沖縄尚学が初戦で対戦する千葉の習志野。一体どんなチームなのか、初戦のカギはどこにあるのか。分析していきます!

あす開幕を迎える101回目の全国高校野球選手権大会。甲子園球場では、きょう開会式のリハーサルが行われ、入場行進で49代表の最後に登場する沖縄尚学も、夢の舞台をしっかりと踏みしめました。

その沖縄尚学は、おととい組み合わせ抽選会に臨み、大会4日目の第3試合で、今年春のセンバツの準優勝校・千葉の習志野と初戦で対戦することが決まりました。

沖縄尚学・水谷留佳主将「初戦から非常に力のあるチームと対戦できるので、今の気持ちとしては非常にワクワクしています。初戦しっかり勝って、勢いに乗って優勝を目指して頑張っていきたいです。」

習志野・竹縄俊希主将「どこの高校が来てもいい準備はしていたので、冷静な気持ちでくじを見ることができました。春と夏は全く別の大会だと思うので、とにかく夏、負けたら終わりの大会なので、1戦でも多く戦えるように精一杯頑張っていきたいと思います。」

千葉の習志野は、春のセンバツで準優勝に輝いた総合力の高いチーム。チーム打率は.339と沖尚を上回り、特に千葉大会決勝では3本のホームランが飛び出すなど、長打力もあります。

投げてはプロ注目右腕・最速150キロを誇る飯塚と、23イニングを投げ四死球1とコントロールの良い左の山内の2枚看板。さらに習志野と言えば、「美爆音」と呼ばれるブラスバンドの大応援が有名で、沖尚としては相手の雰囲気に飲まれないことが重要です。

対する沖縄尚学は、技巧派のエース・仲村渠春悟や、3年生右腕の比嘉大智、速球派の2年生・永山蒼とタイプの違う3投手で、習志野打線に的を絞らせないことがポイントとなりそう。

また、沖縄大会6試合でエラーは2つと少なく、要所でファインプレーが飛び出す守備でピッチャーを盛り立てていきたいところ。特に習志野は盗塁が多いことから、キャッチャーの岡野真翔の肩に期待がかかります。

一方、攻撃ではプロ注目・習志野のエース・飯塚の球をどう見極めていくかがポイント。最速150キロを誇る右腕ですが、点数は取られており、沖縄大会で1試合平均7つの四死球を選んできた選球眼でランナーを溜め、3番の水谷留佳、4番・與谷友希ら打率4割を超える中軸で点数を取ることが理想となります。

初戦にして強豪に挑む沖尚ですが、沖縄大会決勝で延長13回の激闘を勝ち抜いた、粘り強さを武器に勝利を掴みとれれば、101回目の夏、これ以上ない勢いに乗れそうです。

改めて両校のデータを比較してみますが、まずは攻撃編です。沖尚は打率こそ習志野を下回りますが、1試合少ないにもかかわらず得点は多く取っています。警戒すべきはやはり習志野の足やバントを絡めた攻撃です。これを封じられれば流れは沖尚なのではないかと思います。

続いて投手編です。主な投手の成績を見てみますと、数字的にはそれほど大きな差はないように感じます。お互いエースはやや点を取られましたが、複数の投手で守ってきています。もしかすると沖尚にとって警戒すべきは、習志野の2番手・山内投手かもしれません。2年生ながら安定感抜群の投球を見せていますので、ここをどう攻略していくかが重要です。

そして最後に心強いデータを。沖縄対千葉の対戦成績なんですが、春夏合わせ7度対戦がありまして、5勝2敗と大きく勝ち越しています。ただ去年の100回大会、興南は千葉の木更津総合に破れていますので、沖尚の初戦は沖縄としてのリベンジマッチとも言えそうです。