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アメリカ・ホワイトハウスに辺野古埋め立て中止を求めて21万筆あまりの署名を集めた県系4世のロバート・カジワラさん。県民投票を応援しようと、きのう夜、沖縄入しました。

カジワラさんが、辺野古で、そしてQABのインタビューで語ったこととは。

去年12月、ホワイトハウスの請願サイトでトランプ大統領に対し、県民投票が行われるまでは辺野古の埋め立てを中止するよう求めた、ロバート・カジワラさん。

県民投票まで2日に迫ったきょう、その姿は、名護市・辺野古にありました。

カジワラさん「これからも沖縄を守るために、皆さんとともに運動していきたいと思っています」

ロバート・カジワラさん 県民投票前に沖縄入り

ウチナーンチュの一人として、関わらないわけにはいかない。そんな思いから駆け付けました。

Qそもそも辺野古新基地建設についてはハワイにいるときからずっと関心があった?「もちろんです。私は10年以上にわたってこの問題については考えてきました。もちろん私はウチナーンチュハワイ人ですから、ウチナーンチュとしてはこの問題を真剣にとらえています。特に12月の初め頃からに安倍首相が埋め立てる動きがみられましたので沖縄の人や沖縄を応援する人が心を痛めているのを知っていましたし、「何かしなければ」という思いから、以前ハワイの人権問題の際に経験したことがあるホワイトハウスへの請願をやることにしました。」

その署名活動の広がりには、自身にとっても予想を超えたものだったと話します。

カジワラさん「とても驚きました。いい驚きでした。始めたときは、誰も参加しないんじゃないかと心配していました。でもすぐに日本の有名人が署名をしたことがとても助けになりましたし、クイーンのブライアン・メイ氏が、署名しましたが、あれは実は私がワシントンD.Cに向かう飛行機の中でした。着陸した時に色んな人に突然「ブライアン・メイがサイン署名したことについてどう思う?」と聞かれ、彼のツイートを見せられましたが、私は本当か信じられず、それはフェイクアカウントか何かだと思いました。本人のものだとわかりました。それは衝撃でした。」

ロバート・カジワラさん 県民投票前に沖縄入り

一方で、アメリカ国内の反応について。

カジワラさん「特定のメディア、たとえば平和や反戦、人権、環境に関するメディアからは反応がありましたが、CNNやニューヨークタイムズなど、大手メディアからは反応がありません。これは沖縄の人や日本人に限らずアメリカ人にとっても深刻な問題です。辺野古の問題は世界的な問題です。環境問題というのは単独の問題ではなく、広域にわたって私たちに降りかかってくる問題だと思います。アメリカ政府やメディアはここの動きに関しては気に留めないと思いますが、集まった人間が何かをすると、それに対応しなければいけないという姿勢を持っていますので、戦略のひとつとして有用になればと思っています。」

そして、県民投票について。

カジワラさん「県民投票はすばらしい方法だと思います。人々は辺野古の問題について直接賛成か反対かを示すことができるからです。しかしながら、日本政府は県民投票を妨害しようと感じていますし、政府の要人は「結果がどうあれ何も変わらない」と発言したと聞いています。世界的にも日本政府のこうした姿勢には厳しい目が向けられています。日本政府には沖縄の扱いや民主主義に関して再度考えて欲しいと思います。県民投票のあとは、われわれはまだやらなければいけないことがたくさんあります。県民投票は終わりではなく始まりです。

ロバート・カジワラさん 県民投票前に沖縄入り

カジワラさんは、アメリカの議会や議員にも辺野古の問題を働きかけている。

ホワイトハウスからは先月「慎重に検討している」と応答がありましたが、カジワラさんは、正式な回答があれば、トランプ大統領と直接会って沖縄のことを伝えられるように最善を尽くしたいと話す。」