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新崎盛暉さん告別式に900人

沖縄現代史の第一人者で元沖縄大学学長の新崎盛暉さんの告別式が那覇市で執り行われました。

3月31日に肺炎のため亡くなった新崎盛暉さんの告別式には沖縄研究の有識者や政界関係者のほか、市民団体のメンバーなど900人あまりが訪れ、新崎さんとの最後の別れを惜しみました。

新崎さんの長男盛吾さんは、参列者に対し「父の志や思いを引き継いでもらいたい」とあいさつしました。稲嶺恵一元県知事は「非常に寂しく思っている。沖縄を考えている方、何らかの形である一定の肌で体験を持っている方が少なくなったのは残念に思う」と話しました。琉球大学大学院の高良鉄美教授は「沖縄の復帰を挟んだ現代史というのがいかに大きいかというのを我々に教えてくれているという感じを受ける。その功績は大きいい。ぜひ若い人がそれを読むことがとても大事と思う」と話しました。琉球大学の我部政明教授は「ちょっと一言では言えない感じがある。沖縄の状況は厳しいので、新崎さんが出来なかったことは、次の世代が引き継いでいくと信じているので、新崎さん個人のことではなく、彼の気持ちは我々も共有していると思う」と話していました。

戦後史を研究しながら、沖縄の不条理に向き合い、社会運動をけん引してきた新崎さん。82歳でその生涯を閉じました。