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もしも落ちる場所ばずれていたら一大事だった事故でした。きのう、子ども達がいる普天間第二小学校のグラウンドにアメリカ軍のCH53ヘリから窓が落下した事故。一夜明け、住民の不安と恐怖は大きくなり、抗議の声も高まっています。

久田記者「事故から一夜あけた普天間第二小学校では、なるべく普段通り迎えてあげようと、学校関係者や保護者らが校門に立って朝のあいさつをしています」

米軍落下物 相次ぐ事故 住民の不安と恐怖

けさの普天間第二小学校。保護者に手を引かれて登校する子どもたちの姿が見られました。学校関係者や保護者は一様に硬い表情。事故は地域に大きな衝撃を与えています。

保護者「他人事だと思ってたんですけど、今回、自分の子どもの小学校に落ちたので、すごく怖かったです」「今回は危機感じてる。(近くの)新城出身の旦那なんですけど、小学生も上がる頃にちょっと引っ越しも考えたほうがいいなって」

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普天間第二小学校では「怖い」と体調不良を訴えた児童1人が朝から欠席。窓が落下した瞬間、現場にいた教員2人もショックが大きく、県や市ではカウンセラーや保健師を派遣して心のケアを急ぐことにしています。

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一方、きょうも普天間基地上空では軍のヘリコプターが飛行。機体中央の窓を開けたままで普天間第二小学校の上空を通過しました。全ての機体の緊急点検と飛行停止を要求した県の訴えは、検討すらされなかったのでしょうか。

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政府は、防衛省の福田達夫政務官を緊急で派遣。上空をヘリ飛行するなか、普天間第二小学校を視察しました。

喜屋武悦子校長「今回の件は大変憤りと、言葉にならない怒りを感じています」

憔悴しきった様子の喜屋武悦子校長。報道各社が退出したあとの室内では、こんなやり取りがあったそうです。

『当たらなかったのは奇跡』『安全確認できないと運動場も使えない。上空を飛ばないという回答が欲しい』

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相次ぐ落下事故。先月30日には、嘉手納基地に暫定配備中のF35A戦闘機からパネルが落下。先週7日には、普天間基地のフェンスから300mの場所にある緑ヶ丘保育園で今回落下事故を起こしたものと同じCH53ヘリの部品が落ちているのが見つかったばかりです。

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『なんでそらから落ちてくるの』

緑ヶ丘保育園の保護者たちが、悲痛な訴えを嘆願書にまとめて再発防止を要請したのは、おとといのことです。繰り返される事故に保護者の怒りは限界を超えています。

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緑ヶ丘保育園父母会・与那城千恵美さん「早く飛行機を止めて子どもたちを守ってほしい。きのうも(米軍機が)飛んでいる。きのうも落ちたのに、きょうも落ちるかもしれない」

しかし、緑ヶ丘保育園の落下物をめぐっては、アメリカ軍が関与を否定。落下物が見つかって以降、自作自演だといった誹謗中傷が多数、園に寄せられているそうです。

与那城さん「すごく悔しい、こんなに誹謗中傷がひどいとは…、信じられない、嫌がらせもある。子どもたちが大変な思いをしたのに、また更に大変な思いをしないといけない。これは一体何なのかと悲しくなる」

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