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クルーズ船事故を想定 中城新港で大規模救助訓練

総勢400人が参加する大規模訓練です。中城新港で、大型クルーズ船の事故を想定した救助訓練が行われました。この訓練は中城新港で初めて行われたもので、海上保安庁や消防など、県内19の機関から250人が参加しました。

訓練は、津堅島沖を航行していた大型クルーズ船で火災が発生したとの想定で実施されました。

午後0時40分、船から中城海上保安部に火災による停電が発生した船内で乗客が将棋倒しとなり、多数の負傷者が出たとの状況が報告されます。現場にはヘリが出動し、負傷者を引き上げて病院へ搬送。また、クルーズ船が港に着くと、駆けつけた消防車が消火活動を行いました。

訓練には、乗客役として日経ビジネス専門学校の学生140人も参加し、関係機関と合わせおよそ400人が参加する大規模訓練となりました。

中城海上保安部の山田昌弘本部長は「実戦さながらの状況の中で訓練ができ、その連携というものを十分に確認することができ、また練度も向上した。大変大きな成果があったと評価しています」と話していました。

沖縄総合事務局によりますと、2017年に県内で見込まれているクルーズ船の寄港回数は過去最多の502回。万が一の事態に備え、こうした救助訓練の重要性が高まっています。