QABでは、今週末の土曜日と日曜日の2日間「夏休みこども自由研究」を開催いたします。

その中の自由研究プレゼンでは、環境学習に取り組んでいる子どもたちの発表があります。今年は石垣島の宮良小学校の6年生の発表です。


自分たちの地域にある川を探検する石垣市立宮良小学校恒例の川下りです。ベニヤ板や丸太を組み合わせて作った手作りのいかだ3艇に分かれ、ゴールの河口までおよそ2.5キロをこぎ進みます。

夏休みこども自由研究 河川の問題 小学生が考える

カイに力を込め、仲間と呼吸を合わせ、友情や感謝の気持ち、そして、八重山の自然に誇りを持つこと。川下りは1980年から38年も続く、宮良小6年生の伝統行事です。

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宮良川は県内最高峰の於茂登岳を水源とする石垣島でいちばん大きな川です。川の両岸を覆うヒルギ林は国の天然記念物にも指定されています。しかし近年、赤土流出により伝統行事の存続も厳しくなってきました。

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石垣島エコクラブ・成底正好さん「昔は川が満潮になって満潮から引き潮になるときいかだを漕いできたが、今は中間地点で座礁するくらい赤土が溜まっている」

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宮良小では川下りを6年間の集大成とするのではなく、スタート地点として、環境学習に取り組んでいます。

宮良小学校教諭・金城守卓さん「子どもたちが川下りをしていていかだに乗って宮良川を下ったときに汚れていると。その汚れの原因を直に見てほしい」

川下りから2週間、環境教育を指導する石垣島エコクラブの成底さんと赤土の現状を確かめます。

成底さん「右手の畑と左手の畑を観察してください。何が違うかな?背丈が違う?高さが違う?」

児童『サトウキビの葉っぱが・・・』

成底さん「サトウキビの葉ガラというんだけどあちらにはある。こちらにはない。なぜ葉ガラがあるんだろう?」

児童『赤土を防ぐ』

成底さん「正解です!こちらの農家さんは赤土を少しでも止めようと葉ガラを置いています。ちょっとした工夫なんだけど、農家が苦労して赤土を流さないようにしている」

成底さん「最後は後ろの宮良湾に流れていきます。この風景を見てどうやったら止めれるかなと考えて答えをだしてみてください」

児童『竹炭をまく』『いろいろな花を畑の周りに植えたらきれいにもなって赤土も出にくくなると思う』

成底さん「年間の宮良川の赤土流出は17,000トン。その流れている土を自らの力でどれぐらい採取できて、総量と比べた時にどのくらいの差があるのか、学習の中で生かしていきたい」

スタートから2時間半。ゴール手前の宮良橋では在校生と保護者が出迎えてくれています。

夏休みこども自由研究 河川の問題 小学生が考える

国の天然記念物のヒルギ林や動植物の生態を学ぶとともに、ごみや赤土流出の実態も目に焼き付けてきた子どもたち。地域の自然を守るためにできることはないか、意識が育まれてきています。

宮良小学校教諭・金城守卓さん「環境学習をする前は赤土は悪者だったが、学習を重ねると実は赤土も大事なんだと子どもたちは感じている。赤土があるからこそ農作物、赤瓦も赤土で作られている。今は宮良川も大事、赤土も大事。どうしたらいいか悩んでいる段階です」

夏休みこども自由研究 河川の問題 小学生が考える

その取り組みの成果は、今週末にQABが主催する「夏休みこども自由研究」で披露されます。お楽しみに。

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