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今月15日、沖縄は45回目の復帰記念日を迎えます。QABでは県内の有権者を対象に県民意識調査を実施しました。45年の節目に、県民は何を感じているのか。結果をお伝えします。

復帰45年 県民意識調査

本土復帰から45年を迎える沖縄。復帰前94万人だった人口は140万人を超え、国内外から年間800万人を超える観光客が訪れます。調査は、沖縄タイムス・朝日新聞と共同でご覧の方法で実施しました。

【沖縄が日本に復帰してよかった?】

沖縄の本土復帰について、「よかった」と答えた人は82%で、「よくなかった」と答えた人は5%でした。

70代男性「良かったですねー(復帰前は)社会保険もないし自分の姉さんも入院してたんですけどねあれも全額負担だからその面では良かったです」

20代男性「パスポートもなくなって本土の方も行き来しやすくなって交流が生まれてより観光都市として発展できるような地盤がそこでできたのかなと思いますね」

10代女性「復帰はしないほうが良かったかな基地ができるので」

復帰45年 県民意識調査

【いま沖縄県で最も重要だと思う課題は何ですか?】
・経済振興
・教育福祉などの充実
・基地問題
・沖縄独自の文化の継承
・自然環境の保全

最も多かったのが「基地問題」の33%で、「教育・福祉」や「経済振興」を上回り、辺野古への関心の高さが伺えました。

60代女性「私北部の出身なんで今一番気なることはやっぱり辺野古の問題が気になることはなるんですけどあまり自然を壊してほしくない」

復帰45年 県民意識調査

60代女性「沖縄の貧困子どもたちのねすごく下の方だし経済レベルもやっぱり表面上良さそうに見えるけど実際一人ひとりの子どもたちの貧困とかも感じられるしやっぱりもっと充実してほしいなと思いますね」

【沖縄と本土には「格差」がある】
・その通りだ
・そうは思わない

「その通りだ」と答えた人が8割を超え、「そうは思わない」と答えた人は14%でした。また、格差の中で一番の問題は何かを尋ねたところ、最も多かったのは「所得」の43%で、次いで「基地問題」が33%でした。

70代男性「どうしても本土の7割ぐらいの賃金しかないですから沖縄はだからかなり格差はあります」

復帰45年 県民意識調査

20代男性「特にその、基地の問題だとか本土の友達と話す時に全然テレビで流れている内容というのが伝わってなかったりするので、すごくそういう時は感じますね」

【米軍基地の集中は沖縄への差別だ】
・その通りだ
・そうは思わない

「その通りだ」と答えた人は54%で、「そうは思わない」と答えた人は38%でした。ところが、年齢別に見てみると、60代以上では「その通りだ」と答える人が70%を超えている一方、若い世代になるほど、「そうは思わない」と答える人が多くなる傾向が明らかになりました。

10代女性「思わないですね。オスプレイが危ないぐらいですね」

20代男性「差別という言い方はすごく過激だなというイメージがあるんですけど、自分としては差別という感じには捉えていないですね」

【沖縄県はどのような自治のあり方を目指すべきか】
・今のままでよい
・より強い権限を持つ特別な自治体になる
・日本から独立する

半数にあたる51%が「より強い権限を持つ自治体になる」と答え、「今のままでよい」と答えたのは35%でした。

40代女性「今の生活環境っていうかそれなりに幸せだなというふうに感じたりもするので私は今でいいです」

復帰45年 県民意識調査

50代女性「自由に沖縄で決められる経済政策というんですか?そういうのがあるといいかなって。もう少し自治をね自立に持っていけたらいいかなと思います」