シリーズ「つながる」。きょうは災害現場で活躍する救助犬とともに新たな夢をめざす女性を紹介します。彼女がめざす新たな夢とは、次へと繋がる夢でした。

つながる × 災害救助犬 “訓練士”の夢に挑む女性

ジャーマンシェパードのベルガ(6歳)。うるま市のセラピードッグスクールで訓練をつんだ災害救助犬です。災害救助犬は、災害現場などで指導手の指示のもと、優れた臭覚で行方不明者の捜索にあたります。ベルガとともに訓練するのは大城恵利奈さん(22歳)。現場で支援を行う指導手として、NPO法人に所属しています。

この団体では、これまで東日本大震災や県内で起きた土砂災害などの災害現場に出向き、人命救助に貢献してきました。

大城恵利奈さん「どこ?探してよ。そう探して!よしよし」「よしぐっと!誰かいますか?発見しました」

まだ現場での実戦経験がないベルガと恵利奈さんですがいざというときのために、日々訓練に励んでいます。

恵利奈さん「(指導手に)受かってそれで終わりじゃなくて、現場に(災害救助犬を)連れて現場で仕事ができることが目標なので、受かってからここからスタートなんだなっていう気持ちでした」

指導手の資格は持っている恵利奈さんですが、実は彼女にはもうひとつ夢があります。それは・・!

恵利奈さん「中学生の時に県外から『訓練士』の方がいらして講演会を開いてくださったんですね。その時に自分も『訓練士』になりたいという思いが強くなって」

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ずっと憧れてきたという「訓練士」。恵利奈さんがもっている「指導手」は、犬とともに現場に出向いて活動することがメイン。

訓練士は、飼い主から犬を預かり、それぞれの適正を見て災害救助犬やセラピー犬などに「育て上げる」役割があります。

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NPO代表・幸喜さん「性格も1頭1頭全部違う。その子の性格、特徴、特性を見抜いて、どういう形でこの子に教えていくかっていうのが、訓練士の腕のよさになる」

1頭でも多くの災害救助犬やセラピー犬を地元・沖縄で育てたい。そう思う恵利奈さんですが、実際訓練士になるためには知識はもちろん、1頭1頭の性格などを把握した上で育てる必要があり、資格取得はかなり難関。訓練士は県内に10人ほどしかいません。

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恵利奈さんは、その難しい訓練士を目指すにあたって、犬たちとどのように信頼関係を築いていくかを大切にしています。

恵利奈さん「コミュニケーションをとりながら、ほめながら。人のことを、どういう指示が出てくるのかを(犬は)常に神経をとがらせながら指示を待つので、アイコンタクトは重要です」

また、コミュニケーションをとるのは、訓練の時だけではありません。

恵利奈さん「ここが24時間体制で寝泊まりで生活している空間です。(Q:ワンちゃんと一緒にえすか?)そうです」

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自宅ではおよそ10頭の犬と生活し、24時間、犬たちと一緒にいることを大切にしています。

恵利奈さん「ワンちゃんと同じ空間にいることによって、ちょっと体調悪いのかなっていう風に。24時間体制だからちょっとした変化にも気づけるというか。一緒にいることは大切だなってすごく思います」

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先日、恵利奈さんの姿がある場所にありました。去年11月にNPO法人と那覇市が災害出動協定を結んだことを受け、訓練に参加したのです。

恵利奈さん「初めてなので自分が緊張しています。しっかり落ち着いて作業できるようにしていきたいと思います」

消防と連携をとりながら、恵利奈さんが初めて育てたベルガとともに、日ごろの訓練の成果を披露しました。

恵利奈さん「犬まかせ、パートナーまかせではなく、実際にそういう現場に立ち向かう状況になったら、一刻でも早く一人の命を助けたいという気持ちもあるので。気持ちも上に、今以上に訓練を頑張っていきたいと思っています」

ベルガのような災害救助犬を多く育てたい。恵利奈さんは訓練士の夢に向かって一歩一歩進んでいます。

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