※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
実用化に期待 台風風車が始動

台風でも発電できるという風力発電機。南城市で進められていた風車の設置作業が終わり、8月7日、落成式が行われました。

落成式では地元の関係者や風車の開発に協力する企業の担当者など約50人が見守る中、風力発電機のスイッチが入れられました。

現場でリポートする実近記者は「今、風速およそ6メートルなんですが、こちら、台風でも発電できるという世界でも初めての方式による風車がいきおいよく回り始めています。」と様子を伝えました。

風車は、東京のベンチャー企業が開発したもので、高さ3メートルの3つの円筒が回転する揚力を使った世界で初めての発電方式。回転数を制御することで弱い風でも台風のような暴風でも発電することが可能な他、急な風向きの変化にも対応できるつくりになっています。

台風風車を開発した会社の清水敦史社長は「私たちの風力発電機はプロペラをなくすことで、今までの風車にはできなかったことができると、その究極が台風みたいな環境でも発電しつづけることができるということなんですね」と話していました。

落成式に参加した古謝南城市長は「農業にも使えますし、いろんな産業にも使えますから、大変ありがたいことですね。」と話しました。

これから約1年かけて発電量や実際の台風の際の強度などについてテストを行い、実用化を目指します。