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夏へ!病と闘うナインとともに!!

めざせ甲子園、学校紹介最後を飾るのは沖縄尚学です。エースの活躍もあり夏の第3シードを獲得したチームには、選手たちの夏への思いを高める存在がいました。

比嘉公也監督「似てるよ秋と。なぁショート。立て直す力がない。」

2年ぶりの夏の頂点を目指す沖縄尚学。チームには忘れられない原点があります。それは秋の大会初戦、まさかのコールド負けでした。

知念大河選手「あの秋悔しい負け方をしたので、夏は見返そうという気持ちでやりました。」

悔しさを胸に一冬超えたチームはこの春ベスト4。夏の第3シードになりました。その牽引役となったのは、打率4割越えの仲西莉音。秋まで主将を務めた選手でした。

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仲西莉音選手「(キャプテン交代となり)どういった形でもチームに貢献するというのが、春の大会では自分の意識の中にあったので。」

しかし、春結果を残した仲西であっても夏のレギュラーが約束されているわけではないのが沖縄尚学の層の厚さ。春はケガで出場のなかった比嘉優真が復帰、さらに、春1番バッターとして活躍を見せた安里大心や4番にも座った大砲・砂川リチャードらと同じ2年生、中村琢夢なども力をつけてきており、この夏も強力打線は健在。

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一方投手陣の大黒柱は、仲西からキャプテンを受け継ぎ、エースとの二役を担うことになった、諸見里俊。春季県大会での失点は、準決勝・延長14回で失った1点のみ。比嘉監督からも「柱として成長している」と太鼓判を押されるほどの頼れるエースです。

2年半、この夏を目指し練習を積んできた選手たち。その中に1人、野球を続けながら病と闘っていた選手がいました。

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高島輝一朗選手「正直、とっても大変でした。入学する前は、退院したら思いきりできると思って張り切って入学したんですけど。」

高島輝一朗君。5歳の頃に急性リンパ性白血病になり、その後、回復したものの、中学3年で再発。その姿は2年前病院にありました。憧れのプロ野球選手が慰問に訪れたこの日、島君は夢を語っていました。

高島輝一朗選手(当時中学3年)「自分自身もプロを目標にしているので、自分がこういう体験しているから、また僕がプロ野球選手になれたら、こんなことをしてあげたいと思います。」

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夢を胸に抱きながら名門・沖縄尚学へと進学した高島くん。しかし、その後も入退院を繰り返し思うように野球ができない日々が続きましたが・・・ 高島輝一朗選手「連絡くれたりして、休んでいる時も「ゆっくりでいいから焦るなよ」って言って、いつも励ましてくれて。」

仲間の支えもあり、野球を諦めなかった高島君。ことし3月、ついに薬による治療が終わり通院はあるものの、仲間と一緒に野球ができるように。その姿は、他の選手にも刺激になっています。

仲西莉音選手「輝一朗がやっているんだから、自分たちはもっとできると考えています。」

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比嘉公也監督「チームメイトを頑張らせる、そういう頼もしい存在かなと思います。」

高島輝一朗選手「こんな理解してくれる指導者とかチームメイトと巡り会えたことで乗り越えられたので、とても感謝しています。自分が今度は声をかけたりして、元気付けられたらと思っています。」

沖尚ナイン!夏への準備は整った!2年ぶりの頂点を目指し、あす開幕の沖縄大会へいざ出陣!

諸見里俊主将「何としてでも最後は優勝したい」集合「絶対勝つぞ!」

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沖縄尚学は明日18日、北谷公園野球場の第2試合で久米島と戦います。

注 高島輝一朗選手の高は本来はしごだかになります。