リード:翁長知事が就任してきょうで1年になります。知事の手腕をどう評価するのか与野党に聞きました。

「新基地建設阻止」という一つの目標に向かって5つの会派が結束して翁長知事を支えた与党。与党代表者会議の座長を務める社民護憲ネットの仲宗根悟県議は知事の一年をこう評価しています。

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仲宗根悟県議「戦後最大の試練を迎えた沖縄なのかとなと。それに向かっていく知事の姿もこの一年間で垣間見れた気がします。」

中でも仲宗根県議は、翁長知事が基地問題を、沖縄の歴史にまで言及し、県内外、そして世界に訴えた意義を次のように語ります。

仲宗根悟県議「基地を押し付けられる「差別」というところまで言い切っていいますよね。基地問題に見え隠れするのが人権の問題だと、自己決定権がないがしろにされてきた現状を訴え続けているのを見ると、県民も知事の一言一言に勇気を頂きますし。」

社民から共産まで「辺野古阻止」を掲げて島ぐるみの受け皿を作り知事を支えてきた与党。別々の会派が手を組む難しさも垣間見せます。

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仲宗根悟県議「立場は違い、主義主張は違う皆さんが推して、知事の下に進めていくわけですから、それなりの覚悟を持って、知事が言う、腹六分、腹八分の一致点を見つけながらやってきた。協力し合いながら進めていかなければならないのだろうなという覚悟はしっかり持ちながら臨んでいきたい。」

これに対し野党は基地問題に一色で、本土、政府と溝を深めた一年だったと評価は辛口です。自民党の重鎮、具志孝助さんはこう語ります。

具志孝助県議「知事は沖縄差別という言葉をよく使いましたね。銃剣とブルドーザーの歴史をもう一回考え直せと、今、これがまだ続いているということを考え直せと叫び続けている姿は時代錯誤になるんですよ。」

しかしその自民党県連にとってもこの一年は辺野古を争点とした選挙で大敗するなど、その存在感が問われた一年でした。

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具志孝助県議「この間も、私は議会が終わってから、山口県知事と議長に会いました。空中給油機を受け入れてもらったことに対する挨拶とお礼、オスプレイの負担軽減、訓練をローテーションで組んで協力してもらいたいという話を行ってまいりました。(Q山口は安倍さんのおひざ元ですし、山口県が(普天間)を受け入れてくれる可能性はないのか?)ありますね。私が簡単にありますと言っていいのか、わかりませんけど、比較的基地に対して理解がある。時の総裁を出しているところで、率先垂範してという山口県側にそういう自覚があるんです。」

政府与党として、負担軽減の働きかけも積極的に行っていると強調する自民党。知事も先頭に立ってやるべきだと釘を刺します。

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具志孝助県議「県知事が辺野古反対だけ言わないで、5年以内の運用停止ということについて、負担軽減についても、意を注いで頂いて。沖縄の負担をみんなで肩代わりしてくださいというのが自民党の仕事。しかし我々以上に、知事がトップセールスでやってほしい。」

法廷闘争が始まり、ますます沖縄の立場が厳しくなる中、知事を支える与党と、政府とのパイプを持つ野党がどう連携していくのかも次の一年の課題と言えます。

就任1年、沖縄にとっては辺野古の新基地建設をめぐり国と法廷闘争に入るなど「いばらの道」だったと言えますが、まだなお、その道の先は開けていません。