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認知症患者が自宅や施設から外出し迷ってしまう「徘徊」。全国で行方不明の認知症患者は年間1万人にものぼると言われています。

家族や介護事業者だけでは探すのに限界がある「徘徊」をスマートフォンを使って見つけやすくできないかそんな実験が25日浦添市で行われました。

発信器を衣服や靴に取り付けることで近くを通りかかるとスマートフォンに知らせてくれるというこのシステム。

実験に参加したのは、陽明高校の介護福祉科の生徒で特徴だけしか知らされていない徘徊者役と発信器を付けた徘徊者役、どちらが見つけやすいかを調べようというものです。生徒は8つのグループに分かれ、沢岻地区を専用のスマートフォン片手に1時間以内に2人を探します。

歩くこと30分。

「道が分からなくなって帰る家がわからなくなったんですよ」最初に見つけたのは発信器を付けていない徘徊者役の男性。そして、制限時間残り10分を切った時。

アラームが鳴り「すみません○○さんですか?」と尋ねると発信器を付けた徘徊者役も無事見つける事ができました。

高校生は「どの方向にいるか分からなったのでむずかしかった暑かったです」「いろんな人が認知症の人を助けられたらいいなと思った」と話しました。