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15-03-17-004

環境監視委員会の東清二副委員長は「環境監視委員だからね、環境保全という意味で、審議してくれるんだったらいいんですけど、そういった審議ではなかった。沖縄の意見は全然通らないです」と話しました。

これは辺野古への基地建設に関する国の環境監視委員会の副委員長を務める東清二琉大名誉教授のインタビューです。東さんは先日、委員を辞任することを表明していて、それが大きな波紋を広げています。

沖縄生物多様性市民ネットワークの河村雅美共同代表は「私たちはここに、東氏の環境監視委員会からの辞任表明を強く支持するともに、環境監視委員会が抱える問題を訴える」と話しました。

県庁では17日、20の団体が賛同し、声明が出されました。

環境監視委員会は2013年12月、仲井眞前知事が辺野古の埋め立て申請を承認する際に、留意事項として環境保全対策の協議を要請したのを受けて設置されました。2014年の県議会百条委員会でも「環境保全の担保」との認識が確認されていました。

ところが会議は、非公開で進められいる上、2回目の議事録は9カ月遅れで開示され、しかも、その資料も会議の際に委員らに配られたものと図面が差し替えられていたことも判明しました。

環境監視委員会の東清二副委員長は「結論ありき。最初の会議からそういう風に感じて。とにかく(基地を)造らせようという意図でやっているからね。とにかく(委員会の)お墨付きを貰おうとしたんでしょうね」と話しました。

議事録には、ジュゴンのえさ場となる藻場を人工的に造る案などが記されていますが、ジュゴンの保護に携わっている人たちからは批判的な意見が出ています。

ジュゴンネットワーク沖縄の細川太郎さんは「えさ場をこっち(名護市嘉陽)に造ったら良いんじゃないかという、とてもジュゴンの食性を理解していないような提案がされている。(候補地の名護市)嘉陽は良い状態で残っている藻場の一つなんですが、その場所でもジュゴンは食べなくなるし、そこがかく乱されることで、他の健全な藻場自体を放棄してしまう危険性がある」と話しています。

また琉球諸島を世界遺産にする連絡会の伊波義安さんは「専門家は命を懸けてでも、専門性を守らないといけない。それが専門家の使命だと思う。(他の委員には)自分たちはそれで良いのかということを今一度考えてもらいたい」と話しています。

今回、埋め立て申請の担保となっている委員会が、その役割を十分に果たせていないことが浮き彫りになったとして、環境団体などからは知事に対し、埋め立て承認取り消し、撤回の判断を早急に行うべきとの意見があがっています。