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続いては注目ビズ。近年、大学受験には様々な形式が採用されていますが、沖縄に国際基準の学び舎があったんです。国際バカロレア教育とは?山城アナウンサーの取材です。

オキナワインターナショナルスクール。受験に向けて追い込みの夏を迎える高校3年生。一方で、大学入試のかたちは、いま大きく変わっているのです。点数だけでなく「自分の考えや表現力など」が問われる時代。沖縄に少し意外な教育を実践している学校が!

山城アナウンサー「今、小学校一年生が授業を行っているんですが、公立の学校では当たり前のあるものがありません」

バカロレア教育とは?

2003年に開校したオキナワインターナショナルスクール、那覇市と南城市にそれぞれキャンパスを構えています。「国際バカロレア」という、世界共通で同じ授業を受けられるようにとスイスにある教育団体が提供する国際的な教育プログラムを県内で唯一、幼稚部から高校卒業まで備えている一貫校なんです!このバカロレア教育、今や世界160の国や地域で導入されています。

注目ビズ「OIS バカロレア教育とは?」/ビジネスキャッチー

国内でも、国際バカロレア教育が徐々に認知され、3月末で260校が認定を受けています。

3歳児クラスでは、全て英語で「なぜ?」「どうして?」という問いを大切にした活動が行われていました。さて、ちょっと戻って、小学校一年生の授業を見てみると、みなさん、何がないのか気づきましたか?そう「教科書」がないんです!

児童「今地球の色をぬっている」
児童「いろんなマップがあった」

授業ごとのテーマが設定され、このクラスでは地球儀などを用いながら自分が暮らす地域を探求していきます。

アンドレア ハートマン先生「このクラスは調べる力や批判的思考を養ってほしい、私が答えを教えるのではなく」
注目ビズ「OIS バカロレア教育とは?」/ビジネスキャッチー

子どもたちは、調べて、考えて、自分なりの答えを探していきます。

日本教育の中学生のクラスになると教科書が登場します。高等部からは卒業を見据えて自分に必要な授業を自分自身で組んでいくんです。こんな場所で自習をする生徒も、防音で集中したい時にいいんだそうです。市役所跡地ならではの光景ですね!(南城市役所玉城庁舎の跡地)

中には公立の学校から転校してきた生徒も多く、その違いを日々感じているよう。

11年生(高2)「公立学校と比べると、IBの先生は自分で考え、答えを見つけられるように促してくれている。答えにたどり着くまでに時間はかかりますが、その分ただ物事を覚えるだけではなく、内容を深くしっかり理解できる」

12年生(高3)「いろんな人を魅了できるような、世界に活躍できる人材になりたい、将来的には自分で経営をして起業して、いろんな人に貢献できたらな」

12年生(高3)「今オーストラリアのシドニー大学だったりとか、そういったところを興味がある、他の人に縛られる親とかにも縛られる、そういう人生でなくて自分の決めた道を確実に歩んでいきたいなとは思ってます。」

奥間政吾校長「沖縄を支える今の子どもたちの世代は、世界と勝負していかないといけない世界に10年後、20年後なっていく。沖縄の方々もよりグローバルな視点を意識してほしい」
注目ビズ「OIS バカロレア教育とは?」/ビジネスキャッチー

「考える力」を育てる世界基準の学び。それがいま、沖縄でも広がり始めています。

ここからは取材した山城アナウンサーとお伝えします。詰め込み教育とは真逆な気がしましたが、毎日このような授業が行われているんですか?

山城アナウンサー「そうなんです、伸び伸びと児童・生徒が探求していたのが印象的でした。補助金などがなく、学費は公立の学校と比べると安くはないのですが、将来を見据えて、沖縄でも世界基準の学び舎があるというのを知っておくことも大事だなと取材を通して感じました」
「国際バカロレア教育では、共通テストなどと異なり、世界統一テストというものが9月~11月に渡って行われるんですが、数学などの6科目を3週間ほどかけて解くんです。全て英語です。国際基準のテストなので、この点数をもって国内だけでなく、国外の大学に志願することができるそうなんです」
注目ビズ「OIS バカロレア教育とは?」/ビジネスキャッチー
「高等部が設置されて5年経ちましたが、卒業生のほとんどがオーストラリアや中国などの国外の大学へ進んでいるんです。」

沖縄から世界へ羽ばたいているんですね。ここまで注目ビズでした!

 INTERNATIONAL BACCALAUREATE – オキナワインターナショナルスクール