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55年前の宮森小学校アメリカ軍ジェット機墜落事件を体験者の証言で伝えるドキュメンタリー映画が完成しました。

その映画では「火の中から燃えた女の子が髪の毛も、洋服も全部燃えて、わんわん泣きながら出てくるんですね。急いでその日を消そうとして、やったら、その子の背中の皮がずるずる剥けた」というワンシーンがあります。

ドキュメンタリー映画『6.30(ロクテンサンマル)石川・宮森Z機墜落事件』は、体験者5人の貴重な証言で、事故の真実を伝えています。

NPO法人石川・宮森630会久高政治事務局長は「(体験者)その人の姿が出てくる。証言も、直に」「この作品は、貴重な作品と言えると思います」と話しています。監督は、大阪出身で、対馬丸事件の舞台や映画を製作した齋藤勝さん。戦後の沖縄の基地被害を象徴するこの事件を風化させたくないと、証言者たちを訪ね歩きました。

齋藤勝監督は「沖縄に基地を押し付けて、本土の人間がのうのうと、と言ったら言葉が悪いが、平和を享受していると強く感じます」「本土の人たちに知ってもらいたいと思って作ったのがきっかけです」と話します。

映画は学校の授業で上映できるようにと、44分にまとめられています。映画のDVDは「石川・宮森630会」に寄贈され、今後、希望者に無料で貸し出すということです。