今月は乳がん検診の早期受診を呼び掛けるピンクリボン月間です。様々な場所で催しなどが開かれていますが、その中で自らの乳がんをラジオで公表した1人の女性を取材しました。

今月4日、北谷町で県内の乳がん患者会主催による啓発イベントが開かれました。患者会主催のイベントは全国でも珍しく県内では初めての試みです。ダンスや音楽を楽しみ「生きている」喜びを感じてもらい、そのためにも健診を受けましょうと呼び掛けました。

乳がん患者会「ぴんくぱんさあ」与儀代表「自分のような辛い思いをもう誰にもしてほしくない、一人でも乳がんのために悲しむ人をなくしていきたい、そういう気持ちが力になったのかなと思います。」

そして、早期発見早期治療を願う患者会の気持ちを示すため、観覧車をピンク色に染めました。

「12人に1人」

今、日本人女性が最もかかりやすいがんと言われている「乳がん」。患者は年々増え続け、その罹患率は今年12人に1人となりました。県内でも乳がんと診断された人は最新の報告で749人、10年前のおよそ2.5倍になっています。

今回のイベントで司会を務めた城前ふみ子さんもその一人です。8年前何気なく受けた乳がん検診で「がん」が見つかりました。告知を受けて、ふみ子さんはある行動に出たといいます。

ふみ子さん「やたらと家の片づけとかをして、そういうことをしたこと自体私自信ががんの知識がなかった、全く自分には関係のないことと思っていたから、がん=死を考えていた。」

がんを告知され、思い浮かんだのは「死」。しかし、幸いにもふみ子さんの乳がんは初期で、乳房を切除することもなく手術は終わりました。ただ、8年経った今でも半年に一度の検診と抗ホルモン剤の服用は続いています。

ふみ子さん「自分がこうやって仕事が出来たり楽しく生活できるのは、早期発見早期治療をしたからだなと思うようになりました。それを皆さんに伝えていく。」

ふみ子さんの職業はコミュニティーFMのパーソナリティー。手術後、担当医の1人だった、浦添総合病院の蔵下要医師と、乳がんの正しい知識や検診を呼び掛ける番組を立ち上げました。

ふみ子さん「ラジオ聞いているみなさんから、乳がんの講演会とか健康講座に参加できない、それは車がないからとか介護があるからとか。ラジオがあればいろんな情報が聞けると嬉しいですよ、というお声をいただきます。」

蔵下医師「12人に1人の時代ですので、より身近な病気であるはずなのに、なかなか乳がんの知識が伝わっていない、正しい情報をいかにして伝えるかと。」

今年、5年目を迎える番組「マンマるトーク」。この中でふみ子さんは自分の「乳がん」を公表し、経験したからこそ言える数々のメッセージを伝え続けています。

ふみ子さん「受けたからこそ今私もあるし、皆さんとの出会いもあるなと思ったら、やっぱり検診は大事だなと。安心のためにも笑顔のためにも必要ではないかなと、これからもまた皆さんにラジオから電波からお伝えしていければ。」