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閉店時間を前に、店の前には、多くの人たちが詰めかけ別れを惜しみました。戦後国際通りの顔として親しまれてきた沖縄三越本店が21日、57年の歴史に幕を下ろしました。最終日の21日、店は朝から多くの人で賑わい、来客数は21日だけでおよそ1万8000人にのぼりました。

従業員が掛け声をかけます。「最後のご奉仕をさせていただいておりまーす。」中には、三越の前身の大越百貨店の頃から通っているという人もいました。大越デパートからのファンは「毎日通ってます。3日連続。」「私あの、大越の時から、お得意さんなんですよ。」婦人服売り場では、長年にわたりつきあいのある販売員との別れを惜しむ様子も見られました。女性客は「これでもう買いおさめ。」「何十年というおついきあいです。もうなんかやっぱり、ね。」と話していました。

閉店時刻を過ぎた午後7時39分。最後の客を従業員全員で見送った後、たくさんの三越ファンが見守る中、正面玄関前で閉店セレモニーが行われました。

杉山社長は「只今をもちまして、沖縄三越本店、営業を終了させていただきます。本当に57年間、ご愛顧賜りまして、誠にありがとうございました。」そして、従業員全員で頭を下げ、シャッターが下ろされました。

集まった人の中には涙を流す人シャッターが閉まった後も三越のマークをなでる人の姿もあり、しばらく沖縄三越との別れを惜しんでいました。