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沖縄で猛威を振るった台風8号は農産物にも大きな被害を残しました。台風8号の農林水産業への被害が11日までに合わせておよそ22億9000万円にも上っていることが分かりました。

農家の男性は「全部腐れている。野菜全部。からし菜、全部。あっちもあっちも」他の農家の男性は「葉野菜とか、ナスも。同じように(台風対策)していたんですけど、飛ばされています」と話します。

こちらの畑のナスには、台風対策のネットをかけていましたが、大きな被害が出ました。台風8号の影響で、豊見城市内の畑ではからし菜やホウレンソウなどの葉野菜が根こそぎ無くなっていたり、塩害の影響で枯れていたりと、大きな爪痕が残っています。

県の最新のまとめによりますと、台風8号による県内の農林水産業への被害額は、合わせておよそ22億9000万円に上っています。このうち農作物がおよそ11億円の被害で、具体的には、さとうきびがおよそ5億1000万円、きゅうりやゴーヤーなどが3億5200万円となっています。

大矢記者は「ここでは台風の影響で、収穫を前に落ちてしまったマンゴーが山積みになっています」とリポートします。糸満市の市場では、未熟のマンゴーが1袋300円から売られていました。また葉野菜やオクラなどは品薄状態が続いていて、買い物に訪れた人たちからは、困ったという声が聞こえていました。

買い物客の女性は「ほしいんだけど見当たらない。一番葉野菜が少ないのには困っています」男性は「なんか値段も上がっているような気がするんだけどね」と話します。

このほかにも、水産業では漁船が壊れるなどしておよそ8億7300万円、林業では、崖崩れなどにより1億6800万円の被害となっていて、今後の台風被害拡大が懸念されます。