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八重山の教科書問題を巡り、下村博文文部科学大臣は、15日の閣議後の会見で、教科書の選定にかかわる法律を改正し同じ地区で同じ教科書を使うよう法律で明文化することを発表しました。

下村文部科学大臣は15日の会見で「竹富町のような事例が、解釈が違うようなことがないようなより明確化をまず図っていこうと」と話しました。下村文科大臣は、このように述べ、地区協議会の統一採択に従わなければならないと明文化した教科書無償措置法の改正案を、2014年の通常国会に、提出することを表明。また社会や歴史分野の検定基準で、政府見解や確定判決を尊重することなども求めています。

諸見里明県教育長は「現段階ではコメントを差し控えさせていただきます。歴史的事実につきましては、史実をきちんと伝えてほしいと願っております」と話しています。

慶田盛安三竹富町教育長は「政府、要するに国中心の内容に今のような雰囲気だったらなってしまうと。これは、どうかなって思いもするけれどもね。」と話しています。

国は現在県教育委員会に対し竹富町の教科書を同じ地区の石垣や与那国と同じ物にするよう指示しています。これについて、琉球大学の高嶋伸欣名誉教授は、「矛盾ある法律の改定でわかりやすくはなったが、抜本的な解決になるかは疑わしい」と話し、文科省が県教育委員会に出した竹富町教育委員会への是正要求の指示ついては「法改正されるまでは、凍結するか撤回すべき」と話しています。

県教育委員会は11月20日に会議を開き国の指示に対し不服申し立てをするか竹富町教委に是正要求を出すか検討することにしていて対応が注目されています。