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ご覧ください。一面銀世界まるでスキー場に来ているようです。でも実はこれ雪じゃなくて塩なんです。きょうはこの雪の様な塩「ぬちまーす」を紹介します

『命のお塩ということで私たちは「ぬちまーす」と名付けています』

雪のように厚く降り積もった白い結晶、そのすべてが塩、「ぬちまーす」です

独自の製塩法で作られるこの塩は、その味が認められ、食のオリンピック・モンドセレクションで3年連続最高金賞を受賞。2000年の沖縄サミット晩餐会でも使用されました。

その味、そして常夏の沖縄で見られる雪景色は観光地としても人気を集めています。

観光客「作っている過程もわかるし、作り方も分かれば安全。使ってみたいと思います」

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開発者の高安さんにぬちまーすの原料ともなる宮城島の海を案内してもらいました。

青山「きょうは天気が悪いですが、海がとてもきれいですね」

いろいろな海を見てきた高安さん、最終的にこの海にたどり着きました。

高安さん「ぬちまーすはこんなきれいな海水で作っている。魚が泳いでるの見える?向こう、向こうじゃないか、僕も見えないけどね(笑)」

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そんなユニークな高安さんは、子どもの頃から発明家か物理学者になることが夢でした。ラン栽培の仕事をしている時には、ビニールハウスの中を冷やす冷却装置を自分で開発するほど。

大人になっても夢を持ち続ける事が大事。ぬちまーすができたキッカケもそんな発明家になるという思いを持ち続けたからです。

高安さん「平成9年1月4日の新聞に、今年の4月からは塩が自由化になりますと。今まで水を入れて冷やしていた機械に海水を入れたら、水は蒸発したらどうなる?(塩になる)。塩が降ってくるでしょうそれがパッと見えた。そしたらすぐ常温瞬間空中結晶製法が出来た」

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高安さんが発明した、常温瞬間空中結晶製法は海水をミクロの霧状にして水分だけを蒸発させ、全ての海洋成分を残すという装置。なんと世界13カ国で特許を取得しています。

高安さん「僕たちの体が必要としている成分が全て入っている塩なんです。今まで世界でもこんな塩は作れなかったんです」

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実際に塩を噴霧していただきました。手に伝わる感触は粉雪、しかし目にしみてきます。見た目は涼しい映像ですが…。

青山「気温はなんと33度、結構あついです」

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製法を開発し、世界一と認められるまでの苦労話は、県内の小学校3年生向けに作られた道徳の本にも取り上げられました。

高安さん「僕がいつも小学校で言っていることは、夢を大きく持ちなさい。夢があなたの原動力だから、夢が大きければ大きいほど実現が高くなる。高安さんギネスで世界一取ったからといって世界一とは思っていない。また新しい何かで世界一になろうと思っている。地球の人みんなに食べてほしい。そのためにも生産量を増やしていく。それができて初めて、人類を救うぬちまーすになると思っています」

そんなぬちまーすに合うレシピはたこの中華風和え。海の香りがするので、魚介類との相性がよく、パウダー状で素材に浸透しやすいので、浅漬けや下ごしらえにぴったりです。