※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
News Photo

青山志穂さん「本部町備瀬海岸です。私の後ろに広がる美しい海、この海水にこだわって塩作りをしているのが北部のあっちゃんこと松本敦さんです。今回はこの方にせまります」

News Photo

きょうは本部町備瀬、本部半島の先、ここのあっちゃんの塩です。ご夫婦二人で作られている、想いがたくさんつまった塩です。

大きな体にぽっこりお腹、この方が塩の商品名にもなっているあっちゃんこと、松村敦さんです。

松村敦さん「夏場は大変ですね。(体が)大きいのが良かったのか?体力は大きさに比例するのかね?」

News Photo

8年前、サラリーマンから一転!夫婦二人三脚で始めた塩づくり

松村敦さん「(夫婦円満の秘訣は)もう塩作りです」

松村さんが塩づくりの工程をこなし、章子さんが梱包などの細やかな作業をこなします。でも時には…。

章子さん「30キロぐらいですね。3つに分けているので、10キロなら持てます。自分の体重ぐらいは持たないとね」

News Photo

松村さんの塩作りは、くみ取ってきた海水を最適の温度でゆっくりと煮詰めていきます。塩の結晶ができるまで実に32時間。時間をかけて煮詰める事で、まろやかな粗めの塩が生まれます。

1回の工程でできる塩はわずか30キロ!自然の恵みをそのまま生かした塩づくりにこだわっています。

敦さん「きょうも本当に良い塩ができています。見ての通りふわふわしてますよね」

青山「出来上がったばかりの塩は結構しょっぱすぎるのが多いですが、この塩はそんなにきつくなく、だしの様な、すごくうま味が濃くて、舌の上に甘い味がふわっと残ります」

敦さん「納得いく塩は月に一回あるかないか。もっといいものを。いわゆる再現性を」

News Photo

この工房から望める備瀬の海、松村さんの一番のこだわりはここの海水です。満潮に向かう海水だけにこだわり、塩作りに利用するのですその訳は…。

敦さん「ちょうど今、満潮の潮が止まる時間帯です。(満潮の海水を使うこだわりは)水平線の向こうにはニライカナイの世界がある。満潮に乗って陸地に住む我々に福をもたらすという言い伝えがありますから」

青山「何かとろみがついているように感じますね」

敦さん「それだけ海水に力があると思います。備瀬の海水は」

敦さん「これは紅イモの色素アントシアニンです。あざやかなピンク色ですね。力強いとんがった塩の味が少し丸くなる。これを入れる事で」

News Photo

松村さん夫婦から生まれた紅塩。あざやかなピンク色の塩は女性にも人気があり、紅白ということでお祝いの席に彩りを添えてくれます。

章子さん「大事に使ってくれる所に行ってねと。子どもを送るような気持ちで作っています」

敦さん「もしかしてここで採った海水は北アメリカ、南アメリカを通ってきているかも。逆に塩として(世界に)還元してあげたい。そのために良い塩を作っていきたい」

そんなあっちゃんの紅塩に合うおすすめの料理は?かつおの塩たたき風サラダ!

あっちゃんの塩に含まれるレモンの様な酸味とカツオの酸味が同化して、コクも倍増。彩りも鮮やかに、赤で統一された一皿です。

News Photo