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抗議の声を無視し、ついに本格運用です。宜野湾市の普天間基地に駐機していたオスプレイ9機のうち、2機がきょう飛行を開始しました。

儀間記者「時刻は午前9時を回りました。普天間基地に駐機されていたオスプレイがバタバタと低い音を立てながら今飛び立ちました。飛行訓練が始まった模様です」

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きょう午前8時ごろ、宜野湾市の普天間基地では、駐機しているオスプレイの操縦席にアメリカ兵が乗り込み、離陸に向けて準備をしている姿が見られました。そして午前9時すぎ、9機のうち1機が動き出し、ローターを上に向けて普天間基地の滑走路に移動し飛び立ちました。

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引き続き普天間映像この機体は、このあと早速、伊江島でタッチ&ゴーの訓練をしたり、東村高江の上空を低空飛行した様子が目撃されています。

高江で目撃した人は「その時は運転していたんですけど。目の前にオスプレイが見えて、それの驚きで後のことはわからなくって。大きく見えたんで、まさかという感じでした」

午前11時40分ごろには赤い尾翼の隊長機が普天間基地を離陸。およそ40分後、一機目とおなじく伊江島上空を飛んでいる姿が目撃されました。

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12時40分過ぎには北部訓練場の福地ダム周辺に、午後1時10分ごろには宜野座村のキャンプハンセンに着陸したあと、名護市のキャンプシュワブ方面に向かうなど、およそ30分の間に中北部一帯のアメリカ軍施設を回っています。

きのう、オスプレイに反対する市民大会を開いた名護市の稲嶺市長は―。

稲嶺進名護市長「我々に対して見せしめでもやっているのかなと思わざるを得ないです。学校の先生から苦情がきているんです。授業を中断するくらい大きな音だと。最大限の配慮というのは、空を切っているとしかいえない」

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また、オスプレイは那覇市の市街地上空でも確認されました。一報を受け、仲井真知事は―。

仲井真知事「確認させてください。とんでもない話なんだけども」

目撃した人「なんとなくがたがたって感じで不安定な感じ。怖いなってやっぱり思いますよ」「これだけ反対してるのに、のうのうと我が物顔で飛んでいくわけですから、到底許される光景じゃないですよね」「悔しい。住宅の上飛んでるじゃない。見たくないものね」「安全宣言出してもはっきり言って、事故起きてるし。どこが安全かわからないものを飛ばすって政府が考えているのがわからない」「絶対に許せません。だからこれからですよ。沖縄の闘いは」

きょう飛んだ2機は、それぞれおよそ2時間に渡って飛行したあと、普天間基地に戻りました。ご覧いただいたようにその間、まさに県内全域をオスプレイが飛び回ったことになり、今後こうした光景が日常化するのではとの懸念が高まります。