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ロンドンオリンピックの予選のため、今年は開幕が2ヶ月遅れていましたが、いよいよ来週日曜日に男子の試合も開幕です。トップリーグでプレーするという夢を求めて沖縄にやってきたある兄弟選手を取材しました。

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いよいよ始まる日本ハンドボールリーグ。昨シーズンは6位、今季3年目の琉球コラソン。今季も大きなスポンサーを持たないチームにとって、決して楽な戦いとは言えませんが、埼玉のクラブチームで練習を積んだ榎本、日体大を今年卒業した連(むらじ)ら新メンバーも加入。県勢選手8人に加え、トップリーグでのプレーをめざし沖縄までやってきた県外選手5人、あわせて13人でチームを構成します。

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チームを支えるのは、4年前に山梨からやってきた水野兄弟です。

兄・裕矢選手「自分はウチナーンチュなんだって気持ちを持って、応援してくれる人のために全力をつくしてやりたいと思います」

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兄・裕矢選手は2年前からGMも兼務。チームの運営に力を注ぐ一方、選手としてチームを牽引するのが弟裕紀選手です。

キャプテンそして司令塔を務める裕紀選手は、兄の影響でハンドボールを始めました。

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弟・裕紀選手「(ハンドをやってた)兄のお迎えにいっているうちに一緒に始めたって感じ。(兄の存在は)おたがいが支えあいながらっていうところが一番強い」

裕紀選手に求められるのはゲームメイクに加え、得点力。

東長浜監督「リーグでもセンタープレーヤーとしてはいい位置にいるんじゃないかと思います。今回は得点もとれる司令塔ということでがんばってくれと」

173センチと小柄ながら、それをカバーするスピードと視野の広さが彼の持ち味です。

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興南高校との合同練習でこの動きをチェック。裕紀選手は相手はひきつけ…バックパス。ゴールにつなげます。幅のある攻撃は相手を惑わせ、自身の得点にもつなげます。

弟・裕紀選手「いかに相手の裏をつくというか、間合いを考えながら。相手がいやらしく思えるようなタイミングでやっています」

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この日多く見られた、新メンバー榎本との連携。実は1ヶ月前からこの動きを合わせています。昨シーズンまでの得点源が1人抜けたため、榎本との新たな連携で得点力の向上をめざしています。

弟・裕紀選手「今までの主力が抜けたのは痛かった。そこ(榎本選手との連携)があってくれば、もっといいものがあると思う」

ディフェンスでもトップにたって相手の攻撃を止める裕紀選手。もっとも体力を必要とするこのポジションをこなす理由を兄・裕矢選手はこう語ります。

兄・裕矢選手「あいつ相当負けず嫌いです。(小さい頃は)本当に鈍足でしたから。ハンドだけは誰にも負けないってやってきたから、今のあいつがあるのかなって」

昨シーズンからGM裕矢選手らの働きによって、徐々に観客の数も増えてきたコラソン。そんなお客さんの気持ちに答えたい裕紀選手が目指すプレーとは…。

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弟・裕紀選手「ファンの方がどういったプレーで喜ぶがわかってきた。点を多く取るっていうのが一番喜ぶと思うので、早い展開で相手が戻る前に点を取る。3月のプレーオフに出れるようにがんばりたいです」

琉球コラソンの初戦は次の日曜日、強豪・湧永製薬とアウェイで対戦。そしてホーム戦は今月23日、沖縄市体育館で行われます。