※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

8月15日は終戦の日ですが、八重山地区では歴史教科書の採択問題で揺れています。

八重山地区では来年度から中学校で使用する教科書の選定を巡る問題が起きています。2007年9月29日に沖縄戦の記述を削除した教科書検定の撤回を求める県民大会を開催した団体が「沖縄戦の真実を教科書に」と訴えました。

教科書を選定する八重山地区の協議会は2011年6月、選ぶ際の規約を変更、選定委員から学校関係者を外すことや委員による無記名投票で選ぶことなどを決めていました。

この規約の変更に対し、会見した「9・29県民大会決議」を実現させる会は、沖縄戦の集団自決の記述について、日本軍の強制・誘導を意図的に歪曲した教科書が選ばれる可能性が高いとして、沖縄戦の実相を反映した教科書を採択するよう訴えました。そして「学校現場教職員の意見を無視するような行為は、決して許されることではないし、つくる会系の歴史教科書を採択させるためではないかと、非常に危惧している」と批判しました。

一方、八重山地区の協議会の玉津会長は、採択は8人の選定委員によって決定されるものとして、規約の変更について「保守系教科書を採るためじゃないかとか、こんな事は毛頭考えておりませんから」と答えました。

県民大会決議を実現させる会は、八重山地区の教育長宛に8月15日に発表した緊急アピール文を送付することにしています。